この記事では、僕が育てている観葉植物”バオバブ”の「生長の記録」と「種まき~育て方のポイント」をご紹介します。
「生長のしかた」や、「作業のタイミング」などの参考にしてくださいね。
【生長の記録と種まき~育て方のポイント】バオバブ
観葉植物”バオバブ”の生長の記録と種まき~育て方のポイントです。
発芽促進処理(2022年5月9日)
バオバブ(アダンソニア・ディギタータ)の種子はAmazonで購入しました。
10粒入って580円の商品で、届いたものがこちら↓。
さっそく土にタネを播きたいところですが、そのまえにひと手間必要です。
ここからの”発芽処理”と”種まき”は、本『育てて楽しむ 手のひら園芸』の手順を参考に行いました。
発芽処理(熱湯浸漬処理):5月9日16時00分 室温23℃
タネまきの前に、まずは発芽処理を行います。
発芽処理とは、まく前に発芽しやすいように行う処理のこと。
原生地でのバオバブは果実が40cmほどにもなり、果肉に包まれて種が入っています。
果肉ごと動物に飲み込まれた種が、離れた場所で排泄されることで、新たに芽吹いて育ってきたのだそう。
つまりバオバブの種は、動物の消化にも耐えるほどの硬い殻に守られているということ。
これでは、ただ種まきをしてもなかなか発芽しません。
そこで、芽が出やすくなる発芽処理が必要です。
”殻を削る”方法もありますが、今回は本で「いちばん発芽率が良い」とあった”熱湯をかける方法(熱湯浸漬処理)”を試します。
処理の手順は次のとおり。
処理手順1.バオバブの種を耐熱容器に入れる
まずはバオバブの種を耐熱容器に入れます。
大きめの容器のほうが、熱湯をひっくり返したりしにくく、作業しやすいです。
処理手順2.沸騰したお湯を注ぐ
耐熱容器に、沸騰したお湯を注ぎます。
タネがしっかり浸かるように、3cmくらいの高さまでお湯を入れています。
処理手順3.そのまま12時間くらい浸けておく
そのまま12時間くらい浸けておきます。
部屋の室温は23℃あったんですが、植物の換気のため窓全開で風がすごいので、念のためダンボールへ(上のフタはあけたまま)。
天気予報では、明日の朝は5℃まで下がるということで、23時ごろに寝るときには、フタも閉めました(とはいえ、もう冷めて水になっています)。
処理手順4.タネが吸水してふくらんだら終了
12時間くらい水に浸けておき、タネが吸水してふくらんだら処理は終了です。
16時に浸しはじめて、翌朝8時半にみた結果がこちら↓。
やたらでかいのがひとつ、やや大きいのが2つ、あまり変わらないのが2つです。
種まき(2022年5月10日)
ようやく種まき:5月10日8時30分 室温23℃
発芽処理が終わったので、ようやく種まきです。
種まき手順1.トレーに上から2cmの高さまで用土を入れ、水を与える
種まきには、ホームセンターで売っているセルトレーがピッタリです。
トレーに、上から2cmの高さまで用土を入れていきます。
今回は”挿し木・種まき用の土”を使用しました。
次に用土を湿らせます。
受け皿には水をためて、表面には霧吹きで水をかけましょう。
このまま30分ほど放置して、しっかり水を吸わせます。
種まき手順2.バオバブの種をまいて土をかける
次に、バオバブの種を、トレーの”1つの穴”にごとに1個入れていきます。
タネの向きには、とくに注意しませんでした。
そして本に従って、1cmほど土をかけます。
種まき手順3.上から霧吹きで水を与え完成
最後に、上から霧吹きで水を与えます。
いきおいよく水をかけると、タネが浮いてきてしまうこともあるので、ゆっくり静かに水をかけましょうす。
トレーの底から水が出るくらいでOKです。
これで完成!
あとは発芽するまで、用土を乾かさないように気をつけます。
受け皿に”うっすらと水が張っている”くらいを保ちましょう。
ホットマットを使用(2022年5月20日)
タネまきから10日ほど経ちますが、何の変化もなし。
山形は5月といえども、夜に10度台になることもあるので、今さらですが、ホットマットを使いました。
温度計も置いて、「夜でも20℃を切らない」ように管理してみます。
発芽(2022年5月27日)
ホットマットが効いたのか、ついに発芽しました!
タネまきから16日後、とりあえず1本。
いやいや、これはウレシイですね。
午後には、さらに立ち上がってきました。
生長が早くて驚きます。
発芽してまっすぐに(2022年5月28日)
昨日はまだ丸まっていた芽が、まっすぐに立ち上がりました。
ただしまだ1本だけ。
ほかのタネはどうなんだろう…?
鉢上げ(2022年5月29日)
とりあえずは1本だけですが、スクスク育っています。
トレーの底を見たところ、根っこが出てきましたので、鉢上げします。
オリジナルブレンドの「無機質の土」を使って、、、
鉢上げ完成!
と思いきや、このあと足を引っかけて、鉢を転倒。
恐る恐る苗を見ると、なんと根っこの先が折れてました…。
大ショック…。
(ショックすぎて写真も撮れませんでした)
しょうがないので、再度植え替え。
水やりしたら、タネの殻が取れました。
ものすごい硬い殻です。
よくこんな殻から、根っこを出せたな…。
この頑丈さで、根っこの先が折れたことも忘れて、育ってくれますように…。
双葉が開く(2022年5月31日)
発芽から4日目にして、双葉が開きました。
根っこの先が折れても、無事育ってるようです。
できるだけ窓辺で、日に当ててます。
本葉が出てきました(2022年6月10日)
双葉が開いてから10日経って、本葉が出てきました。
もうすっかり元気です。
ちなみに、「ほかのタネ」ですが、数日前にもう1本発芽。
ところが、置いていた場所がちょうど”日当たりが良すぎる場所”。
やたら晴れた日だったので、かなり強い日差しがあたったらしく、このまま生長を止めてしまいました。
また、発芽してないものを掘り返したところ、1個は土のなかで発芽してたんですが、掘り返したときに芽を折ってしまいました…。
残り2つは、完全に発芽していない状態。
ということで、発芽率は3/5。
でも、ちゃんと育ったのは1本だけでした。
寒い地域の場合、6月に入ってからタネまきして、そのまま放っとくくらいがちょうどいいかもしれません。
残った1本をガンバって育てます。
植え替え(2022年6月25日)
鉢上げから約1ヶ月。
バオバブがだいぶ育って、株と鉢のバランスが悪くなってきました。
さらに、根張り鉢の底から根っこが見えるように。
そこで植え替えを行います。
鉢から出してみました。
根っこもしっかり育っています。
鉢上げ時に、根っこの先が折れたことも忘れる勢いです。
植え替えに使うのも「根張り鉢」。
1サイズ大きいものにしました。
完成!
バランスも良くなって、しばらくこの鉢で行けそうです。
葉っぱも元気。
このまま順調に育ってほしいですね。
どんどん伸びて本葉が6枚に(2022年7月5日)
最近、山形は30℃を超える気温が続きますが、バオバブは窓辺でガンガン日に当ててます。
その甲斐あってか、幹がどんどん伸びてきました。
本葉は6枚になっています。
ちなみに、右側は書籍「ちいさな王子(光文社古典新訳文庫の『星の王子さま』です)」に載っている「バオバブの絵」。
ここまで大きくなるのには、何十年・何百年かかるんでしょうか…?
つづく…。
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◆「観葉植物の情報全般」は、記事「観葉植物まとめ」にまとめています。
参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 榛原 昭矢・著『育てて楽しむ 手のひら園芸』山と溪谷社
- 書籍 金田 初代・監修『園芸の基礎知識』西東社