手間がかからず、独特な形や姿が人気の多肉植物。
ホームセンターなどでもたくさん販売されていますね。
水やりが少なく、育てやすいことも人気の理由のひとつのようです。
ですが初心者の方だと、
観葉植物と同じように水をあげたら、枯れちゃった…。
ヒョロヒョロと長く伸びてきた…。何でだろう?
このようなことも、多いのではないでしょうか?
育てやすいといわれる多肉植物にも、実は育て方のコツがあります。
それを知らないと、ヒョロヒョロと徒長したり、枯れてしまうことも…
そこでこの記事では、初心者向けに、多肉植物の育て方のコツとして、買うとき・育てるときのポイント、おすすめ本、おすすめ通販サイトまでご紹介します。
「多肉植物がなかなかうまく育たない…」という方はぜひご覧ください。
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多肉植物の基本知識
まずは、多肉植物の基本情報をご紹介します。
多肉植物とは、多肉質な植物の総称
多肉植物とは、葉や茎、根などの一部に水分を多く含む、多肉質な植物の総称です。
もともとは乾燥した地域に自生して、たまに降る雨をとりこむように育ちました。
そのため、少ない水やりでも育てることができます。
また、ほかの植物にはない、ユニークな形や独特な色彩も特徴。
観葉植物とはちがう姿で、高い人気をほこります。
多肉植物とサボテンの違いは、刺座があるかないか
サボテンは、多肉植物の仲間です。
ただし最近は「見た目の違い」で、サボテンとその他の多肉植物と分けることもあります。
それは、トゲのつけ根に綿毛で覆われた「刺座(アレオーレ)」があるかないかです。
- サボテン:アレオーレがある(トゲはあってもなくてもよい)
- サボテン以外の多肉植物:アレオーレがない(トゲはあってもなくてもよい)
育てるときに覚えたい多肉植物の3つのタイプ[春秋型・夏型・冬型]
多肉植物は、生長する時期によって3つのタイプに分けることができます。
まずは自分が育てている多肉植物のタイプを調べ、そのタイプにあわせた育て方を心がけましょう。
【多肉植物のタイプ1】春秋型
春と秋の、穏やかな気候で成長するのが「春秋型」です。
夏の暑い時期は、半休眠期になることが多くあります。
真夏と真冬は、水やりを減らしましょう。
- 生育適温:13~25℃
- 生育期 :春と秋
- 体表的な種類:
アドロミスクス、アロエ、エキノス、エケベリア、オロスタキス、グラプトペタルム、グラプトベリア、コチレドン、セダム、センベルビウム、ハオルチア、パキフィツム、パキベリア、ビラディア、ロスラリア など
【多肉植物のタイプ2】夏型
春から秋の、高い温度で成長するのが「夏型」。
ただし真夏は成長がゆるやかになるので、直射日光は避け、風通しの良い場所で育てます。
冬は休眠期間なので、水やりを控えましょう。
- 生育適温:20~35℃
- 生育期 :春・夏・秋
- 体表的な種類:
アガべ、アストロフィツム、アデニウム、アリオカルプス、アロエ、ウェルウィッチア、エンセファラルトス、カランコエ、クラッスラ、コミフォラ、サンセベリア、セネキオ、パキポディウム、フェルニア、ボスウェリア、マミラリア、ロフォフォラ など
【多肉植物のタイプ3】冬型
冬から春の、低い温度で成長するのが「冬型」です。
それでも5℃未満は苦手。
また夏は休眠期になるので、水やりを控えます。
- 生育適温:5~23℃
- 生育期 :秋・冬・春
- 体表的な種類:
アエオニウム、アルプカ、クラッスラ、ケイリドプシス、コノフィツム、セネシオ、ドリミア、ブーフォン、フェネストラリア、フォーカリア、プレイオスピロス、ペラルゴニウム、モナンテス、リトープス、ルスキア など
【初心者向け】多肉植物の育て方のコツ1:買うときのポイント
ここからは、初心者向けに多肉植物の育て方のコツをご紹介します。
まずは多肉植物を買うときのポイントです。
苗を買う時期:春か秋がおすすめ
多肉植物の苗を買う時期は、春か秋がおすすめです。
これは、冬や夏は休眠期の種類もあり、買ってすぐに「水やりのタイミング」をつかむのは難しいため。
また春と秋は、お店などに流通する種類が多くなります。
たくさんの種類のなかから、自分好みの苗を選ぶことができますよ。
購入するお店のポイント:日当たり・風通し・株の管理がよい店を選ぶ
多肉植物を購入するときは、できるだけ次のような店を選びましょう。
- 日当たりがよい
- 風通しがよい
- 株がよく管理されている
「株がしっかり管理されているかどうか」は、徒長(ヒョロヒョロと長く伸びること)しておらず、色つきがよいかどうかで判断できます。
売っている多肉植物が、ヒョロヒョロと長かったり、なんとなんく緑の色が悪いようなら、べつのお店を探しましょう。
また、株に品種名が書かれていないと、購入後に管理するのが大変です。
品種名が記載されていたり、ラベルがついたお店で購入しましょう。
お店で多肉植物を選ぶポイント:春夏型で引き締まった株を選ぶ
お店で多肉植物を購入するときで初心者におすすめなのは、春夏型の多肉植物。
冬ものりこえやすく、育てやすいです。
そして春夏型の多肉植物を選ぶときは、特に次のような株を選ぶことをおすすめします。
- ヒョロヒョロと徒長しておらず、株が引き締まっている
- 葉や茎、幹にツヤがあり、色がよい
- 葉にもようがあるものは、もようや柄がくっきりしている
- 花が咲いているものは、花の色があざやか
【初心者向け】多肉植物の育て方のコツ2:育てるときのポイント
初心者向けの多肉植物の育て方のコツ2つめとして、多肉植物を育てるときのポイントをご紹介します。
苗を買ったあとに行うこと:少しずつ新しい環境に慣れさせる
多肉植物を購入後は、少しずつ新しい環境に慣れさせましょう。
多肉植物は日光を好みますが、すべての販売店が日当たりのいい場所で販売しているわけではありません。
とくにホームセンターでは、屋内で販売しているところが多いようです。
日当たりのわるい環境で販売されていた多肉植物を購入して、いきなり直射日光にあてて育てると、株が弱ってしまいます。
そこではじめは、寒冷紗や、室内であればレースのカーテンなどで半日陰をつくります。
そのまま10日ほど育ててから日に当てれば、問題ありません。
苗の置き場所:日当たりと風通しのどちらもよい場所
多肉植物を育てるのに最適なのは、日当たりと風通しのどちらもよい場所。
光が足りないと徒長(ヒョロヒョロと伸びること)してしまい、風通しが悪ければ、鉢内の湿度が上がり株が弱ってしまいます。
室外・室内のどちらでも育てることは可能ですので、次のことに気をつけてみましょう。
多肉植物の室外での置き場所
- 日当たりのよい場所で(ただし夏の直射日光は避ける)
- 長時間雨があたらず風通しがよい、軒下などに置く
- 葉や根が傷むため、コンクリートは地面には直接置かない
多肉植物の室内での置き場所
- 1日4時間以上は日に当たる場所に
- 葉色が悪くなったり、ヒョロヒョロと徒長したら室外で日光浴を
- 株が弱ったり病害虫がつかないよう、定期的に窓を開けて換気する
- エアコンや扇風機などの風が直接あたらない場所で
苗への水やりのポイント:時期に合わせた量の水を与える
多肉植物の水やりのポイントは次のように、時期に合わせた量の水を与えることです。
- 生育期:鉢の土が乾いて数日したら、底から水がでるまでたっぷり
- 休眠期:月に1度ほど、底から水がでるまでたっぷり
生育期でも、鉢土が乾いてすぐに水やりをすると「水をやりすぎ」になってしまいます。
それは、多肉植物が「葉や茎に水分をたくわえる」という性質をもつのため。
すこし水やりを忘れるくらいで、ちょうどいいですよ。
かといってホントに忘れたら、もちろん枯れてしまいます。
注意しましょう
初心者でも多肉植物の育て方がわかるおすすめ本
記事の最後に、初心者でも多肉植物の育て方がわかるおすすめ本をご紹介します。
おすすめ本①:これでうまくいく!多肉植物BOOK
多肉植物が500種類も載っているので、眺めているだけでも楽しい一冊。
また、育て方の目安となる「栽培カレンダー」で、現在の「置き場所・水やり・肥料」などがわかるため、初心者の方におすすめです。
おすすめ本②:sol×solがおしえる 多肉植物育て方ノート
多肉植物をオシャレな鉢にアレンジして販売するサイト「solxsol(ソルバイソル)」。
そのサイトを運営する、松山美紗さんが監修を行った本です。
多肉植物図鑑から育て方、寄植え方法まで説明があるので、これ1冊もっておけば大抵のことは解決できます。
多肉植物のおすすめ通販サイトをご紹介
記事の最後に、多肉植物のおすすめ通販サイトをご紹介します。
育て方がわかって多肉植物が欲しくなったときは、こちらの通販で探してみてください。
多肉植物のおすすめ通販サイト
ブルーミングスケープ
たくさんの観葉植物を販売している「ブルーミングスケープ」。
おもしろいのは、選び方に「風水&花言葉で選ぶ」がある点です。
仕事運や金運、良縁など、風水で「吉」とされる植物を選ぶことができます。
これまで「見ため」や「育てやすさ」で選んでいた植物に、あたらしい選び方が加わるのではないでしょうか?
また、「温室で管理した観葉植物を新鮮出荷」などのこだわりも紹介してくれており、安心して注文することができます(「出荷時の11のこだわり」より)。
育て方がわからないときは「観葉植物Dictionary」を参考にしましょう。
多肉植物専門店 tawawa(多和和 / タワワ)
多肉植物のおすすめ通販サイトとしてご紹介するのは「多肉植物専門店 tawawa」です。
(旧ショップ名は「TANIKU」でした)
全国的にも珍しい、多肉植物の専門店。
常時多肉植物を買える通販サイト・実店舗はほぼないため、いつでも商品を購入できるこういったショップは貴重です。
安心できる農園・販売者から仕入れ、元気な苗だけを販売しているので、育てるのもラクですね。
まとめ:多肉植物の育て方のコツを知れば、初心者でも育てられます
今回は、多肉植物の育て方と選び方のポイントをご紹介しました。
育て方のコツを知れば、初心者でもちゃんと元気に多肉植物を育てられます。
ぜひ今回の記事を参考に、育て方のコツをつかんでください。
◆さらに通販サイトを知りたいときには、こちらの記事がおすすめです。
・記事「観葉植物のおすすめ人気通販サイトをご紹介!」
・記事「園芸のおすすめ人気通販サイトまとめ!」