ダイソーなどの100円ショップでは、観葉植物をはじめ、鉢や培養土などの園芸用品がたくさん売られていますね。
ですが、とくに初心者さんだと、
ダイソーの鉢に観葉植物を植えたけど枯れちゃった…。
という方も多いのではないでしょうか。
じつは、ダイソーの鉢を観葉植物に使うときには、注意が必要なものもあるんです。
この記事では、ダイソーの鉢は観葉植物に使えるのか、そして素焼き鉢やプラ鉢を使うときの注意点まで解説していきます。
「ダイソーの鉢で元気に観葉植物を育てたい!」というときは、ぜひご覧ください。
100円ショップ ダイソーの鉢は観葉植物に使える?
まずは、「100円ショップ ダイソーの鉢は観葉植物に使えるのかどうか」をご紹介します。
観葉植物に使える鉢もありますが注意が必要
ダイソーには、観葉植物に使える鉢もあります。
ただし「使える鉢」でも、「そのまま使うとちょっと…」ということで、注意が必要です。
くわしくは後述しますが、たとえば素焼き鉢なら「鉢底穴が小さすぎるので、ヤスリなどで大きくする」など。
もしかすると、
でも、たかが「鉢」でしょ。水やりとか置き場所に気をつければ、元気に育つんじゃないの?
と思うかもしれませんが、じつは鉢は、観葉植物の育ち方に大きな影響を与えます。
「乾きにくい鉢」を使ってしまうと、それだけで根腐れしやすくなり、枯れてしまうことに。
ぜひ鉢にもこだわってみましょう。
◆鉢と鉢カバーについてくわしくは、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「観葉植物のおしゃれな鉢のおすすめを紹介!種類や選び方も解説」
・記事「観葉植物のおしゃれな鉢カバーのおすすめを紹介!選び方も紹介」
〈ダイソーの鉢1〉素焼き鉢
まずはじめにご紹介するダイソーの鉢は、「素焼き鉢」です。
土が乾きやすいので初心者にもおすすめ
ダイソーの「素焼き鉢」は、土が乾きやすいので「根腐れ」がしにくくなり、初心者にもおすすめです。
「素焼き鉢」とは、成形した粘土を700度ほどの高温で焼いた鉢のこと。
水はけがよく、透水性に優れますが、もろく割れやすいという特徴ももちます。
観葉植物を育てるうえでも、鉢土がほどよく乾くため、プラ鉢よりも早く生長する可能性も。
サイズもいくつかあり、株の大きさにピッタリの鉢を選べます。
とはいえ、ふだんから「乾きやすい」ということは、真夏は「より乾く」ということ。
置き場所や育てる植物によっては、朝と夜の1日2回の水やりが必要になることもあります。
また、つねに湿度があることを好む「シダ植物」にも向きません。
「シダ植物」なら、後述する「組み立て植木鉢」を使ってみてください。
素焼き鉢の注意点:鉢底穴が小さすぎるのでヤスリなどで大きくすること
ただし、ダイソーの素焼き鉢は「鉢底穴が小さすぎる」というデメリットが。
このまま使うと、水がまともに排水されず、「素焼き鉢なのに、土が乾きにくい」ことになってしまいます。
鉢にだいぶ水がたまってチャプチャプに…。水がなかなか抜けないので、水やりに時間がかかります。
そこで、同じくダイソーで売っているヤスリなどを使って、鉢底穴を大きくしましょう。
水をつけると、カンタンに削れます。
穴を大きくすれば、ホームセンターなどで売っている素焼き鉢と同じように使えます。
◆「素焼き鉢を観葉植物に使うメリット・デメリット」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「素焼き鉢は室内の観葉植物に使える?メリット・デメリットや使うときの注意点も解説」
〈ダイソーの鉢2〉組み立て植木鉢(鉢皿一体型プラスチック鉢)
次にご紹介するダイソーの鉢は、「組み立て植木鉢(鉢皿一体型プラスチック鉢)」です。
土が乾きにくいので「シダ類」など多湿が好きな観葉植物にはおすすめ
ダイソーの「組み立て植木鉢(鉢皿一体型プラスチック鉢)」は、土が乾きにくいので「シダ類」などの「多湿が好きな観葉植物」にはおすすめです。
組み立て植木鉢は、鉢皿が一体型なので、移動させるときにも便利。
鉢底にはスキマがたくさんあるため、この状態では、とても通気性がよくなっています。
ですが鉢皿一体型なので、鉢皿はいつも鉢に付けなければなりません。
すると鉢底のスキマがすべてふさがれ、通気性はほぼなくなります。
プラスチック鉢はその材質上、もともと通気性は悪いです。
そのため、「鉢土の表面が乾いたら水やり」という多くの観葉植物では、土が乾きにくいため、あまりおすすめしません。
シダ植物のように「つねに鉢土が湿っている」ことを好む品種にはおすすめです。
組み立て植木鉢の注意点:鉢底が浅いのですぐに植え替えが必要になることも
組み立て植木鉢の注意点は、意外と「鉢底が浅い」点です。
鉢皿が鉢に付いた状態では、パッと見は「タテ長」。
ですがサイズを測ると、直径14センチの鉢では、内部(土をいれる空間)の高さは10.5センチです。
つまり、だいぶ「ヨコ長」になっています。
観葉植物の根っこは、多くの種類で「下」に伸びるため、すぐに植え替えが必要になることも。
僕も使っていたんですが、ポトスを植えて2ヶ月ほどで葉先が枯れたため、鉢底をみると根が突き出していました。根鉢にならず、根が直進して鉢底ネットを超えたため、水が吸えなかったようです。
「ヨコ長」の形状の鉢は、アナナス類といった「根の張りが浅い植物」向きなんですが、多湿だと根腐れするため「組み立て植木鉢」には合いません。
やはり「シダ類」が一番おすすめですね。
〈ダイソーの鉢3〉モダンレリーフ植木鉢(鉢底穴がひとつの陶器鉢)
最後にご紹介するダイソーの鉢は、「モダンレリーフ植木鉢(鉢底穴がひとつの陶器鉢)」です。
鉢底穴が小さく水がたまりやすいのでおすすめしません
ダイソーのモダンレリーフ植木鉢(鉢底穴がひとつの陶器鉢)を観葉植物に使うことは、おすすめしません。
理由は、鉢底穴が小さいため鉢底に水がたまりやすく、観葉植物が根腐れして枯れる可能性が高いから。
実験として、水の代わりに「コーヒー」を注いでみた結果は下画像のとおりでした。
水(コーヒー)が排水されず、鉢底穴のまわりにたまっています。
やや激しく鉢を振ってみても、完全には排水されません。
このように、「鉢底穴が小さくてひとつだけの鉢」は排水性がとても悪いです。
すると鉢底はつねに加湿状態となり、根腐れしやすい、つまり枯れやすくなるのでおすすめしません。
モダンレリーフ植木鉢の注意点:せめて鉢底石を入れて使うか、鉢カバーにするのがおすすめ
個人的にはおすすめしませんが、それでも、
どうしてもこの鉢をつかいたい!
というときは、せめて鉢底石を入れて使ってください。
「土だけ」のときよりも、鉢土の加湿を防げます。
「花や野菜の土」ではなく、必ず「観葉植物の土」を使うことで、「水はけの良さ」も向上できます。
もうひとつおすすめするのは、モダンレリーフ植木鉢を「鉢カバー」として使う方法です。
観葉植物はべつの「インナーポット」に植え、モダンレリーフ植木鉢を「鉢カバー」として使えば、排水性の悪さもカバーできます。
プラ鉢よりも豪華になるので、鉢カバーとして使うのはおすすめします
◆「鉢底石の役割」と「鉢底石あり・ナシで土の乾きはどう違うか実験結果」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「観葉植物に鉢底石(ゴロ石)はなぜ必要なの?使う量や選び方、代用品も紹介します」
・記事「【実験結果】鉢底石あり・ナシ・スリット鉢では鉢土の乾き方はどのくらい違う?【観葉植物の土】」
まとめ:注意点を知ってダイソーの鉢を観葉植物に使いましょう
この記事では、ダイソーの鉢は観葉植物に使えるのか、そして素焼き鉢やプラ鉢を使うときの注意点まで解説してきました。
ぜひ記事を参考に、注意点を知ったうえで、ダイソーの鉢を観葉植物に使いましょう。
あまりお金をかけずに、観葉植物を元気に育てられますよ。
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