観葉植物を育ててたら、葉先が枯れてきた…。原因は何なの?どうすればいいの?
こんな疑問をお持ちの方はいませんか?
葉っぱ全体が枯れるのもイヤですが、葉先だけ枯れると原因が気になりますよね。
そこでこの記事では、観葉植物の葉先が枯れるのはなぜなのか、その原因と対策、枯れた葉先の対処法までをご紹介します。
「葉先が枯れる原因と対策を知って、観葉植物を元気に育てたい」というときには、ぜひご覧ください。
観葉植物の葉先が枯れるのはなぜ?
まずは、観葉植物の葉先が枯れるのはなぜなのか、確認しましょう。
観葉植物の葉先が枯れる原因3つ
観葉植物の葉先が枯れる原因は、次の3つです。
- 水不足
- 根詰まりによる水不足
- 葉が擦れた
少し葉先が枯れているくらいなら良いですが、その量が多いと、見た目が悪くなってしまいます。
ぜひ後述する原因を知って、葉先を枯らすことのないようにしてみましょう。
◆「葉先だけでなく、葉の全体が枯れる原因と対策」は、記事「観葉植物はなぜ枯れる?」でくわしくご紹介しています。
観葉植物の葉先が枯れる原因の見分け方
前項でご紹介した原因のうち、「どれに当てはまるのか」という見分け方は次のとおり。
前項の原因3→1の順番で確認していきます。
- 葉が擦れていないか?
→鉢の置き場所を変えてみる - 根詰まりしていないか?
→ポットからそ~っと根の部分を出してみる - おそらく水不足
こうして見ていくと、「何が原因で葉先が枯れているのか」がわかりやすいですね。
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〈観葉植物の葉先が枯れる原因と対策1〉水不足
ここからは、観葉植物の葉先が枯れる原因とその対策をご紹介します。
〈観葉植物の葉先が枯れる原因1〉水不足
まず1つめの原因は「水不足」です。
とくに、スパティフィラムやシダ類など「湿気を好む種類」で発生しやすくなっています。
スパティフィラムやシダ類などは、もともと「湿地」育ち。
そのため、「鉢土の表面が乾きはじめたところで水やり」が、ベストのタイミング。
コーヒーの木など一般的な観葉植物よりも、水やりのタイミングが早いですよね。
ところが、一般的な観葉植物のように「鉢土が乾いてから水やり」では、スパティフィラムやシダ類などでは「タイミングが遅い」ことに。
すると、鉢内の湿度が不足してしまうために、葉先が枯れてしまうことがあります。
とはいえ、鉢土の過湿は苦手。土が水でビチャビチャでは、根腐れしてしまうので気をつけましょう。
水不足への対策:正しい水やりのタイミングを実践する
水不足への対策は、「正しい水やりのタイミングを実践する」です。
観葉植物の「耐乾性(乾燥への耐性)」には、大きくわけて次の3つがあり、それぞれで水やりタイミングがかわります。
- 乾燥に弱い(「プテリス」といったシダ植物など)
:鉢土の表面が乾き始めたら水を与える - 乾燥に強い(「ペペロミア」といった多肉質の植物など)
:鉢土の表面が乾いてから2~3日後に水を与える - 普通(上記1・2以外の植物)
:鉢土の表面が乾き、鉢を持ち上げて軽いと感じたら水を与える
まずは、本や記事「観葉植物の種類と特徴を紹介!」などで「耐乾性」を確認。
そして、正しいタイミングで水やりをして、葉先の枯れを防ぎましょう。
◆「水やりのタイミングのつかみ方」は、こちらの記事でくわしくご紹介しています。
・記事「観葉植物の「水やりのタイミング」をつかむ手順を紹介!」
水不足の実例:葉先が枯れたスパティフィラム
水不足の実例としてご紹介するのが、「葉先が枯れたスパティフィラム」です。
勘違いして鉢土を「やや乾かし気味」に育ててしまったところ、こちら↓のように葉先が枯れてしまいました。
そこで「鉢土が乾き始めたら水やり」に切り替え。すると新しく出てくる葉っぱは、キレイな緑色になってくれました。
〈観葉植物の葉先が枯れる原因と対策2〉根詰まりによる水不足
次に、観葉植物の葉先が枯れる原因と対策の2つめ、「根詰まりによる水不足」についてご紹介します。
〈観葉植物の葉先が枯れる原因2〉根詰まりによる水不足
2つめの原因は、「根詰まりよる水不足」です。
根詰まりとは、こちら↓のように鉢のなかで根が育ちすぎて土が足りなくなり、水が十分に吸えなくなってしまった状態。
根詰まりになると、いくら正しいタイミングで水やりしても、「葉先の枯れ」は止まりません。
ホームセンターや園芸店で「値下げ品、見切り品」として安売りしている苗は、根詰まりしている可能性大です。
根づまりによる水不足への対策:植え替えする
根づまりによる水不足への対策は、「植え替えする」です。
植え替えとは、古い土を落として傷んだ根を取り除き、新しい土を使って植えつける作業。
おもに、鉢のなかで根が育ちすぎた場合などに行います。
ひとまわり大きな鉢に植え替えすることで、根のまわりに十分な土が覆われることに。
するとしっかり水を吸い上げられ、葉先が枯れることもなくなります。
ホームセンターや園芸店で安売りしていた苗は、購入後早めに植え替えることをおすすめします。
◆「観葉植物の植え替えのやり方と時期」についてくわしくは、こちらの記事で解説しています。
・記事「【観葉植物の植え替え】やり方とポイントをわかりやすく解説!」
・記事「【観葉植物の植え替え】最適な時期はいつ?植え替えのサインや冬の対応も紹介」
根づまりによる水不足の実例:葉先が枯れたドラセナ・コンシンネ
根づまりによる水不足の実例としてご紹介するのが、「葉先が枯れたドラセナ・コンシンネ」です。
購入したとき、すでにこちら↓のように、先が枯れた葉っぱばかりでした。
そこでポットから出してみると、こちら↓のとおりしっかり根鉢がまわっています。
とくに、太い根(主根)がまわってしまい、水の吸い上げが十分でなかったようです。
すぐに植え替えして、ひとまわり大きなプラ鉢へ。
新しく生えてくる葉は、枯れずにイキイキとしています。
〈観葉植物の葉先が枯れる原因と対策3〉葉が擦(こす)れた
次に、観葉植物の葉先が枯れる原因の3つめ、「葉が擦れた」についてご紹介します。
〈観葉植物の葉先が枯れる原因3〉葉が擦(こす)れた
3つめの原因は、「葉が擦れた」です。
少し意外な原因かもしれませんが、観葉植物の葉にモノなどがたびたび擦れると、葉先が枯れてしまいます。
よくあるのは、室内で育てていて、人の導線上に置いてある植物の葉先が枯れてしまう状態。
人が歩くときに、少しずつ植物の葉先にさわっていて、それが重なって枯れてしまうのです。
葉が擦(こす)れたときの対策:観葉植物の置き場所を変える
葉が擦れたことによる葉先の枯れの対策は、「観葉植物の置き場所を変える」です。
葉が擦(こす)れたときの実例:葉先が枯れたユッカ(青年の木)
葉が擦れたことによる葉先の枯れの実例としてご紹介するのが、「葉先が枯れたユッカ(青年の木)」です。
はじめは何ともなかったんですが、育てているうちに、葉先に枯れが。
「何で枯れたんだろ?」と思い返してわかったのは、「カーテンを明け閉めするときに、葉先がぶつかっていた」ことでした。
そのため、「上に伸びた葉」は何ともないのに、「横に伸びた葉」の先だけ枯れていたのです。
場所を変えることができなかったので、カーテンを開け閉めするときに、葉先に当たらないよう気をつけています。
枯れた観葉植物の葉先の対処法
記事の最後に、枯れた観葉植物の葉先の対処法をご紹介します。
前提:枯れた葉先はもとには戻りません
まず前提として、枯れた葉先はもとには戻りません。
枯れた葉先では、葉緑体が壊れてしまっているため、光合成もできない状態に。
葉緑体は枯れた部分で復活できないため、次項でご紹介するように切ってしまうしかありません。
対処法:葉の形に合わせて枯れた箇所をハサミで切る
枯れた観葉植物の葉先の対処法として、もとの葉の形に合わせて、枯れた箇所をハサミで切りましょう。
ただし、切るのはあくまでも、枯れた葉先のみ。
葉の枯れていない部分では、光合成が行えるので、葉をまるごと切り落とすことのないよう注意してください。
切り方のポイントは、「もとの葉の形に合わせる」こと。
こちら↓のように、直角にハサミを入れてしまうと、葉の形が不自然になります。
直角ではなく、こちら↓のようにもともとの「とがった形」に切ってください。
すると遠目には、ハサミで切ったことがわからなくなります。
ハサミで切った箇所は、しばらくするとまた枯れはじめます。そうしたら再度、枯れたところをハサミで切り落としましょう。
まとめ:葉先が枯れる原因と対策を知って、観葉植物を元気に育てましょう
この記事では、観葉植物の葉先が枯れるのはなぜなのか、その原因と対策、枯れた葉先の対処法までをご紹介しました。
ぜひ記事を参考に、葉先が枯れる原因と対策を知って、観葉植物を元気に育てましょう。
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参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 上田 善弘・著『園芸「コツ」の科学』講談社