ミニ観葉から大型まで、たくさんの種類がある観葉植物。
あまりに種類が多いので、
観葉植物を育ててみたいけれど、どんな種類があるんだろう?
雑誌でかわいい植物をみたけれど、名前がわからない…。何ていう種類なの?
という疑問を持つ方も、多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、室内で育てる観葉植物の種類一覧として、特徴や育て方のポイント、置き場所、購入できる通販サイトなどをご紹介していきます。
「育て方のポイントを知って、観葉植物を元気に育てたい!」というときは、ぜひご覧ください。
◆観葉植物には「幸せになる・生産性が高まる」など、たくさんのメリットが。ぜひ、観葉植物のおすすめ通販サイトで購入して、育ててみましょう。
◆「暮らしに癒しが欲しい!」というときは、記事「おすすめ”花の定期便”を紹介」で”花のサブスクのおすすめサービス”をご紹介しています。
※ 語句の説明
次項からの「観葉植物の種類と特徴」で使用する語句は、特性を次のとおり表しています。
育てやすさ:”水やり頻度”や”枯れにくさ”などから判断した、管理のしやすさ
”育てたすさ”は、あくまでも僕個人の、これまで育てたうえでの感想です。育てたことがない品種については、園芸店の店員さんなどに聞いて判断しました。
置き場所:理想的な置き場所の目安
- 日なた:窓辺の明るい場所
- 明るい日陰:レースのカーテン越しの明るい場所
- 日陰:玄関など、日が当たらない場所
これは”理想的な置き場所”です。耐陰性がある植物でも、できればこの”置き場所”で育ててあげてください。
耐陰性:日陰にどのくらい耐えるか
- ある:日が当たらない場所でも育つ植物
- ふつう:明るい日陰が最適な植物。直射日光はさけること
- ない:太陽の光が必要
「耐陰性がある=暗いところが好き」ではなく、「まあまあ耐えられる」という目安です。できれば上記の”置き場所”に置きましょう。
耐乾性:水やりの目安(乾燥にどのくらい耐えるか)
- ある:鉢土が乾いてから、1~2日後に水やり
- ふつう:鉢土の表面が乾いて、鉢を持ち上げると軽さを感じる場合に水やり
- ない:鉢土の表面が乾いたら水やり
最低温度:冬を越して育てるときの最低気温
冬はこの温度を下回ることのないように管理してください。
室外で育てているなら、室内へ。
室内で育てていても下回るなら、ヒーターをつけるなどの対策が必要です。
【観葉植物の種類と特徴1】”あ行”の品種
アグラオネマ
- 学 名:Aglaonema
- 科 名:サトイモ科
- 原産地:東南アジア
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:10℃
美しい模様が描かれた大きな葉と、室内での育てやすさで人気のアグラオネマ。
ジャン・レノ主演の名作映画『レオン』で登場した植物としても知られています。
数多く種類があり、上の写真は「アグラオネマ・グリーンサン」です。
アグラオネマの育て方
できれば6~9月は、戸外の明るい半日かげにおき、それ以外は室内の明るい半日かげにおきます。
高温多湿を好むので、暖かい場所で、霧吹きで葉水をこまめに与えましょう。
冬は乾かし気味に管理してOKです。
アジアンタム
- 学 名:Adiantum raddianum
- 科 名:イノモトソウ科
- 原産地:熱帯アメリカ
- 育てやすさ:★☆☆(むずかしい)
- 置き場所:明るい日陰・日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ない
- 最低温度:3℃
極小の葉が風にそよぐようすが涼しげで、夏向きの「アジアンタム」。葉がたくさんあるように見えるのは、実は一枚の葉が細かく分かれたもので、小羽片(しょううへん)といいます。
アジアンタムという名前は、ギリシア語の「アジアントス(「濡れない」の意味)」から来ており、葉が水滴をはじく様子からつけられました。
アジアンタムの育て方のポイント
一年をとおして、レースのカーテン越しの光のような、明るい日かげが最適。秋~春は鉢土が乾いたら水を与え、室内が乾燥していれば葉水も与えます。
夏は鉢土が乾かないように毎日水を与えますが、蒸れると枯れてしまうため、葉水はやめておきましょう。
アスパラガス
- 学 名:Asparagus
- 科 名:キジカクシ科
- 原産地:アフリカ、アジア
- 育てやすさ:★★★(カンタン)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ある
- 最低温度:5℃
繊細でしだれる清楚なシルエットで人気のアスパラガス。
食用のアスパラガスと同じ仲間ですが、観葉として一般的なのは次のような園芸品種です。
- ナヌス:極細の仮葉が密集する
- スプレンゲリー:針葉樹のような仮葉
- マイアーズ:茎が直立する
葉のように見える部分は、小枝が変化した仮葉(かよう)という器官で、本来の葉は鱗片状に退化しているという、面白い植物でもあります。
アスパラガスの育て方
耐陰性があるため日かげでも大丈夫ですが、元気な株に育てるなら日あたりのよい場所におきましょう。
多肉質の根をもつため、多少の乾燥には強いのですが、水を与えすぎると根がダメージを受けるため注意が必要です。
アンスリウム(オオベニウチワ)
- 学 名:Anthurium andraeanum
- 科 名:サトイモ科
- 原産地:コロンビア
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:10℃
花のように見える、赤く光沢のあるハート型の部分は仏炎苞(ぶつえんほう:花のつぼみを包む葉)です。
赤い仏炎苞をもつ、上の写真の品種が「アンスリウム・アンドレアヌム」で、「オオベニウチワ」ともよばれ、広く親しまれています。
人工的にも見える、独特なツヤをもつ花と葉は、和室や洋室など場所を選ばず飾ることができ、人気があります。
アンスリウム(オオベニウチワ)の育て方
直射日光はさけますが、春~秋は室外の明るい日かげで育てることで、元気な株になります。水やりは、春~秋には鉢土が乾いたら与え、冬は乾かし気味に管理します。
年間をとおして葉水を与えますが、霧吹きではなく、湿らせたスポンジで葉を拭うように拭くと効果的です。
エバーフレッシュ
- 学 名:Leguminosae sp.
- 科 名:マメ科
- 原産地:東南アジア
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:強い
- 耐乾性:弱い
- 最低温度:10℃
暗くなると葉をとじる性質をもつ、ユニークな植物のエバーフレッシュ。
タンポポの綿毛にも似た花も愛らしく、さわやかな雰囲気で、どんな部屋にも合います。
枯れたようにみえる赤茶の葉が実は新芽で、それがあざやかな緑色に変わっていきます。
エバーフレッシュの育て方のポイント
成長が早く、大きく育つので、樹形が乱れたらカットして大きさを整えましょう。
太陽が好きなので、できるだけ日あたりのよい場所に置きます。
夏場は屋外でもOKですが、冬は室内に戻します。
オーガスタ(ストレリチア・ニコライ)
- 学 名:Strelizia nicolai
- 科 名:ゴクラクチョウカ科
- 原産地:南アフリカ
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ふつう
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:0℃
バナナのような大きな葉で、トロピカルな雰囲気が人気のオーガスタ。横に葉を広げるので、広い部屋での育成にむいています。
大きな葉の加湿効果が高いので、乾燥する部屋におくこともおすすめです。
オーガスタ(ストレリチア・ニコライ)の育て方
日当たりの良い場所を好みますが、夏の直射日光は避けましょう。
半日かげでも育ちますが、長く太陽光にあてないと、葉がヒョロヒョロと徒長して色もわるくなってしまいます。
定期的に太陽光にあてるように工夫してください。
オリヅルラン
- 学 名:Chlorophytum comosum
- 科 名:キジカクシ科
- 原産地:南アフリカ
- 育てやすさ:★★★(カンタン)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:0℃
四方にのばすランナー(ツルのようにのびる子株がついたくき)につく子株が折り鶴のように見えることから名前がついたオリヅルラン。
吊り鉢での育成も合っており、子株が風にゆれて、夏の涼しさを演出します。またランナーを切って植えると増やすこともカンタンで、増やして育てるよろこびも味わえます。
オリヅルランの育て方
一年をとおして、日あたりのよい場所で育てます。耐陰性はありますが、日照不足になると株が弱るので注意してください。
太い根がどんどんのびるので、根づまりしないように、一年に一度を目安に植え替えすると良いでしょう。
オリーブの木
- 学 名:Olea europaea
- 科 名:モクセイ科
- 原産地:スペイン、イタリア
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた
- 耐陰性:ない
- 耐乾性:ある
- 最低温度:短期間なら-10℃にも耐える
表面は光沢のある濃緑色、裏面は銀白色をおびた葉をもつ常緑樹のオリーブ。南ヨーロッパには千年をこえる老樹もあります。
実をつけたい場合には、2種類以上のオリーブの木があるとよいです。
オリーブの木の育て方
日あたりと風通しのよい場所を好むので、窓辺やベランダなどが最適。ただし浅根性で強風に弱いため、ベランダなどにおく場合には、支柱などの対策が必要です。
乾燥を好みますが、良好な生育のためには、鉢が乾きすぎない程度は水やりをしましょう。
【観葉植物の種類と特徴2】”か行”の品種
ガジュマル
- 学 名:Ficus microcarpa
- 科 名:クワ科
- 原産地:熱帯アジア、ニューギニア
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた、明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:5℃
太い独特の形状の幹と、肉厚で光沢のある葉っぱで人気の「ガジュマル」。
実生株(タネから育てた株)の根を土から出し、そこにべつのガジュマルを接ぎ木した「ニンジンガジュマル」がとくに人気です。
古くから「精霊が宿る木」として知られ、「多幸の木」とも呼ばれます。
生長するにしたがって、幹から気根を出すことも特徴。
幹の部分はひとつひとつ形が違うので、お店で見くらべて、自分好みの形をみつけてみましょう。
ガジュマルの育て方
耐陰性があり、乾燥にも強いため、丈夫で育てやすい観葉植物。
ただし日光が好きですので、できるだけ日に当てる時間をとることがおすすめ。
日あたりが悪いと、だんだん樹形がくずれてしまいます。
春・秋は鉢土が乾いてから、夏は鉢土が乾く前に水を与えましょう。
カラテア
- 学 名:Calathea
- 科 名:クズウコン科
- 原産地:熱帯アメリカ
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:明るい日陰・日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:10℃
大きく美しい葉で、室内での栽培に適した多年草のカラテア。品種によって葉の模様や形状がちがって、上の写真は「カラテア・マコヤナ」です。
ほかにも冬にオレンジ色の花を咲かせる「カラテア・クロカタ」なども人気。
カラテアの育て方
高温多湿を好むので、霧吹きで葉水をこまめに与えましょう。直射日光や強風にあてると、葉が傷んで丸まってしまいます。
春~秋は戸外の。冬は室内の明るい半日かげが最適です。
グズマニア(アナナス類)
- 学 名:Guzmania
- 科 名:パイナップル科
- 原産地:熱帯アメリカ
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ふつう
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:5℃
ツヤのある葉に加えて、美しい花も楽しめるグズマニア。フリーセアやエクメアなどと同じ、パイナップルの仲間の「アナナス類」です。
その多くが着生種(土ではなく、岩やほかの植物に根をはって育つ品種)なのも特徴的。
グズマニア(アナナス類)の育て方
直射日光をあてると、葉焼けをおこすので避けましょう。ただし室内で育てると、日光不足で花が咲きにくくなります。
葉焼けに注意して、夏は半日かげで育てます。
クテナンテ
- 学 名:Ctenanthe
- 科 名:クズウコン科
- 原産地:ブラジル、コスタリカ
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:
- 最低温度:10℃
株元から直立した、長さ15~50cmの楕円形の葉に、矢羽根もようやマーブル模様が入る個性的な植物のクテナンテ。
クテナンテの育て方
日かげぎみで湿度が高い環境を好みます。まわりの空気が乾燥すると、葉が内側に丸まってしまうので、こまめに霧吹きで葉水を与えましょう。
成長がはやいので、株姿のバランスが悪くなってきたら切り戻しをして、切り取った芽は挿し木に利用できます。
クルシア
- 学 名:Clusia
- 科 名:オトギリソウ科
- 原産地:温帯アメリカ
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:10℃
ゴムノキに似ていますが、やや小ぶりのタマゴ型で肉厚の葉をもつクルシア。
上の写真は「クルシア・ロゼア」で、大きく成長すると、直径5センチほどの白い花を咲かせます。
尖ったもので葉に傷をつけると、白いあとが残り模様などを書き入れることができるため、Autograph Tree(オートグラフツリー)ともよばれます。
クルシアの育て方
日あたりの良い場所を好みます。ただし夏の直射日光は日ざしが強すぎるため、明るい日かげで。
耐陰性や耐寒性があるため、手間はあまりかかりませんが、最低気温が10℃と寒さにやや弱いので、秋以降は室内で管理しましょう。
クワズイモ(アロカシア)
- 学 名:Alocasia
- 科 名:サトイモ科
- 原産地:東南アジア
- 育てやすさ:★★★(カンタン)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:0℃
ミニ観葉としても人気のクワズイモは、「アロカシア」ともよばれます。
葉の形がハート型の「シマクワズイモ」や、斑入りの葉の模様が美しい「インドクワズイモ」など、たくさんの種類があります。
育てやすい品種のため、ダイソーなどでも売られていますね。
クワズイモ(アロカシア)の育て方
高温多湿を好み、夏の蒸し暑さにも強いので、室内で育てられます。
ただし、あまり暗い場所で育てると、ヒョロヒョロと茎ばかりがのびてしまうので、一年を通して直射日光を避けた室内の明るい日かげが最適です。
またサイズが大きいほど、寒さには敏感になるため、冬場は水やりをできるだけ控えて、休眠させましょう。
ケンチャヤシ(ヤシ類)
- 学 名:Howea forsteriana
- 科 名:ヤシ科
- 原産地:ロード・ハウ島(オーストラリア東部)
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ややある
- 耐乾性:
- 最低温度:3℃
エキゾチックでトロピカルな雰囲気をもつヤシ類は、さまざまなサイズの品種が多く流通しています。ケンチャヤシは、曲線を描きながら広がる葉軸と、濃緑色の葉が魅力です。
流通しているのはほとんどが、成長が早い「ヒロハケンチャヤシ」で、ケンチャヤシは成長が遅いため、流通量が少なくなっています。
ケンチャヤシ(ヤシ類)の育て方
日あたりが悪いと、葉軸がたれ下がってしまいます。一年中をとおして日あたりのよい場所におき、6~10月はベランダなどで管理しましょう。
冬は乾かし気味に、夏は多めに水やりを行います。
コーヒーの木(コーヒーノキ)
- 学 名:Coffea arabica
- 科 名:アカネ科
- 原産地:エチオピア
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:小さいときはある、大きくなるとあまりない
- 最低温度:5℃
- 花言葉:一緒に休みましょう
コーヒー豆を収穫する目的で、世界の熱帯地域で育てられているコーヒーの木。
観葉植物としても、光沢のある濃緑色の葉で人気です。
ホームセンターでは”ミニ観葉”として、15cmほどの高さのものが販売されていますが、キチンと育てれば2mになることも。
熱帯アフリカなどの原産地では、10mまで育つ品種もあります。
コーヒーの木(コーヒーノキ)の育て方
コーヒーの木(コーヒーノキ)の室内での育て方のポイントは「高温多湿を好む」です。
加湿器をつけたり、霧吹きで葉水を与えるなど、周囲の湿度を維持しましょう。
ただし、鉢土がつねに湿っていると根腐れします。
水やりは、鉢土が乾いてから与えてください。
◆「コーヒーの木の育て方のポイント」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「【観葉植物】コーヒーの木の特徴・育て方を解説!」
【観葉植物の種類と特徴3】”さ行”の品種
シーグレープ(ハマベブドウ)
- 学 名:Coccoloba uvifera
- 科 名:タデ科
- 原産地:フロリダ南部
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:5℃
海辺に自生して、ブドウのような実を房状につけることから、シーグレープと名付けられた植物です。別名「ハマベブドウ」ともよばれます。
じょうぶで育てやすい常緑低木で、原産地では6m以上に成長することも。
シーグレープ(ハマベブドウ)の育て方
明るい場所を好みます。
枝が大きくなりすぎた場合は剪定をして、切った枝は挿し木にしましょう。
シルクジャスミン(ゲッキツ)
- 学 名:Murraya paniculata
- 科 名:ミカン科
- 原産地:中国、インド
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:
- 最低温度:
光沢のある葉が愛らしいシルクジャスミン。
「オレンジジャスミン」や「ゲッキツ」ともよばれます。
中国やインドでは生け垣や庭木としても植えられており、夏には小さな白い花を咲かせます。上手に管理すれば、冬には赤色の果実をつけ、葉の緑とのコントラストが美しくなります。
シルクジャスミン(ゲッキツ)の育て方
強い日差しを好むため、一年をとおして直射日光があたる場所が最適です。
ベランダが最適ですが、室内であれば窓辺でもOK。
ただし花を楽しみたい場合は、室内管理では花芽をつけるのが難しいため、ベランダか一年をとおして日あたりのよい場所に置きましょう。
スパティフィラム
- 学 名:Spathiphyllum hybridum
- 科 名:サトイモ科
- 原産地:熱帯アメリカ
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ない
- 最低温度:10℃
ツヤのある美しいスラリとした葉を持ち、長い花茎の先端に花を咲かせるスパティフィラム。
花は不定期につくため、レースのカーテンなどで光の量を上手にコントロールすれば一年中、花を楽しむこともできます。
花びらのような仏炎苞(ぶつえんほう:花のつぼみを包む葉)を包む大型の苞)は、花の咲きはじめは純白ですが、時間がたつと緑色を帯びてきます。
スパティフィラムの育て方
春~秋は明るい日かげで管理し、冬は明るく暖かい室内におきます。日あたりの悪い場所だと、花のつきが悪くなるので注意です。
春と秋は鉢土が乾いたら、夏は鉢が乾く前に水やりをしましょう。湿度を高めるために、葉水も行います。
【観葉植物の種類と特徴4】”た行”の品種
テーブルヤシ
- 学 名:Chamaedorea elegans
- 科 名:ヤシ科
- 原産地:熱帯アメリカ
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:5℃
葉が一般的なヤシよりも繊細で、さわやかな印象を与えるテーブルヤシ。インテリアに取り入れやすい大きさで、その名前はテーブルにおけるほど小さいことからきています。
あざやかな黄色の花を咲かせて、黒色の実をつけます。
テーブルヤシの育て方
暗い密林に生えるため、直射日光に弱く半日かげでもよく育ちます。高温多湿を好むため、霧吹きでこまめに葉水を与えましょう。
下葉が茶色く枯れてきたら、葉のつけ根から切り取ります。
トックリラン(ポニーテール)
- 学 名:Beaucarnea guatemalensis
- 科 名:キジカクシ科
- 原産地:メキシコ
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ある
- 最低温度:-3℃
「トックリラン」の名前のとおり、幹が徳利のようにふくらむのが特徴。また、葉が密集してカールしながら垂れ下がる姿が、馬のしっぽのように見えることから「ポニーテール」ともよばれます。
トックリラン(ポニーテール)の育て方
乾燥にとても強い分、過湿に弱いため、水やりは鉢土の土が鉢底までしっかり乾燥してから行います。
また強い光を好むため、春~秋は直射日光があたる屋外が最適です。日光不足がつづくと、幹が徳利のようにふくらまないため、明るい場所に移してみましょう。
ドラセナ・コンシンネ
- 学 名:Dracaena concinna
- 科 名:キジカクシ科
- 原産地:アフリカ熱帯雨林
- 育てやすさ:★★★(カンタン)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:5℃
細く光沢のあるシャープな葉が個性的で、新築祝いや開店祝いなどの贈りものとして使われるドラセナ・コンシンネ。
葉に、赤や白などの色をつけた「レインボー」や「トリコロール」などの品種もあります。
ドラセナ・コンシンネの育て方
高温多湿を好むので、乾燥している部屋では葉水を与えることが大切。
また春から秋は、できればベランダなど屋外で育てることが理想的です。
ドラセナ・マッサンゲアナ(幸福の木)
- 学 名:Dracaena fragrans ”Massangeana”
- 科 名:キジカクシ科
- 原産地:熱帯アフリカ
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:8℃
「幸福の木」の名前でよく知られ、人気の品種がドラセナ・マッサンゲアナです。自生地では、高さ6m以上の大木!になり、香りのよい花を咲かせるので「ニオイセンネンボク」ともよばれます。
ドラセナ・マッサンゲアナの育て方
日あたりの良い場所で育てると、葉のストライプがよりあざやかに。
また、年間をとおして葉水を与えると、美しい葉を保ってくれます。
【観葉植物の種類と特徴5】”な行”の品種
【観葉植物の種類と特徴6】”は行”の品種
ハイビスカス(ブッソウゲ)
- 学 名:Hibiscus
- 科 名:アオイ科
- 原産地:アジア南部~ハワイ
- 置き場所:日なた
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 耐陰性:ふつう
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:5℃
ハワイ州の州花として、南国のイメージが強いハイビスカス。実は日本でも昔から「ブッソウゲ」という名で親しまれてきました。
ハイビスカスの園芸種は世界で5,000種類以上あり、大きく分けると次のようになります。
- オールドタイプ:サイズは小さめですが、生育は旺盛で丈夫
- コーラルタイプ:赤・白・ピンクなどの種類があり、寒さにやや弱い
- ハワイアンタイプ:種類が多く、豪華で色彩豊かな花が特徴
ハイビスカス(ブッソウゲ)の育て方
春~秋は日あたりがよい場所に、冬は日あたりのよい室内におきます。
また春~秋の水やりは、鉢土が乾いたら与えましょう。冬は乾かし気味にしますが、新芽がのびているようなら、乾かさないようにします。
パキラ
- 学 名:Pachira glabra
- 科 名:アオイ科
- 原産地:熱帯アメリカ
- 育てやすさ:★★★(カンタン)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ある
- 最低温度:5℃
育てやすさで人気のパキラは、細長い葉柄のさきに、ツヤのある5枚の葉を放射状につけます。
「発財樹」という別名もあり、金運をもたらす木ともいわれ、英名は「Money tree」や「Money plant」です。
パキラの育て方
日あたりが悪いと、枝が間延びしたり葉が落ちてしまうので、春から秋は直射日光を充分にあてて育てましょう。
乾燥にはある程度強いですが、水切れをおこすと、やはり葉が落ちてしまうので注意が必要です。
◆パキラの特徴や育て方は、こちらの記事でくわしくご紹介しています。
・記事「【人気観葉植物のパキラ】育て方・植え替え・水やり・剪定・挿し木の方法まで徹底解説」
ビカクシダ(コウモリラン)
- 学 名:Platycerium bifurcatum
- 科 名:ウラボシ科
- 原産地:東南アジア、オーストラリア
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:5℃
2種類の葉をもつ、ユニークな植物のビカクシダ。葉のひとつは根本近くにある丸みを帯びた外套葉。もうひとつは外套葉から放射状に長く伸びる胞子葉です。
「コウモリラン」や「ナガバナビカクシダ」ともよばれます。
ビカクシダ(コウモリラン)の育て方
春~秋は直射日光があたる場所や明るい日かげに。冬は室内の日なたで管理します。
ヘゴ板などで育てる場合は、外套葉のうらの根から水分を吸収するので、過湿にならないよう注意が必要。
フィカス・ウンベラータ
- 学 名:Ficus umbellata
- 科 名:クワ科
- 原産地:熱帯アフリカ
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:10℃
大きなハート型の美しい葉が、30センチにも育つフィカス・ウンベラータ。葉や枝の薄い色が清潔感を感じさせることで、人気があります。
ゴムノキの仲間で、常緑高木です。
フィカス・ウンベラータの育て方
水はけのよい土を好みます。耐陰性があるため、明るい室内でも1年中楽しむことが可能。
多くの場合、冬の寒さで葉を全部落とすため、枯れたと落ち込みがちですが、春になればまた芽吹くことが多いので、あきらめずに管理を続けましょう。
フィカス・エラスティカ
- 学 名:Ficus elastica
- 科 名:クワ科
- 原産地:熱帯アジア
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:0℃
革質でツヤがあり、大きく美しい葉が特徴のフィカス・エラスティカ。
原産国では、天然ゴム採取のために栽培されていたことから、「ゴムノキ」ともよばれます。
フィカス・エラスティカの育て方
湿気を好む品種ですので、乾燥した室内で育成するときには、霧吹きで水を与えます。
耐陰性があるため室内でも育ちますが、最適なのは屋外で、夏に直射日光によくあてることで丈夫な株に育ちます。日あたりがよくない部屋で育てると、葉がやわらかくなり、垂れてしまいます。
フィカス・トライアンギュラリス(ハートの木)
- 学 名:Ficus triangularis
- 科 名:クワ科
- 原産地:熱帯アフリカ
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:5℃
「三角形の」という意味を表す名前のとおり、逆三角形のユニークな葉をもつフィカス・トライアンギュラス。ハートの形にも見えることから、「ハートの木」ともよばれます。
原産地では、やや乾燥した日差しのよい場所に自生し、樹高2~3mほどに成長します。
フィカス・トライアンギュラリス(ハートの木)の育て方
じょうぶで育てやすい品種で、成長が比較的ゆっくりです。日あたりが悪いと、幹が間延びして葉のつき方がまばらになり、せっかくの葉が楽しめません。
夏に屋外に出す場合には、明るい日かげにおきましょう。
フィカス・ベンジャミナ
- 学 名:Ficus benjamina
- 科 名:クワ科
- 原産地:熱帯アジア
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:5℃
若木は幹がしなやかで曲げやすいので、三編みにしたりフェンスのように編み込んだりと、いろいろな仕立てで楽しめるフィカス・ベンジャミナ。
よくしげる光沢のある葉は、刈り込みにも耐えるので、さまざまなスタイルに仕上げることができます。
フィカス・ベンジャミナの育て方
耐陰性はありますが、葉色を美しくしたいなら、年間をとおして日あたりのよい場所での管理が最適です。
ただし風が強いと葉が落ちてしまうため、風の強い場所は避けましょう。
ポトス
- 学 名:Epipremnum pinnatum ’Aureum’
- 科 名:サトイモ科
- 原産地:ソロモン諸島
- 育てやすさ:★★★(カンタン)
- 置き場所:明るい日陰・日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:5℃
ツルがぐんぐんのび、艶やかな緑の葉をつけるポトス。
切ったツルは、水に挿すだけで根が出るほど強い繁殖力をもちます。
やさしい葉色の「ライム」や、ホワイトの斑がアクセントの「マーブル・クィーン」などが人気の品種で、寄植えにも便利な植物です。
ポトスの育て方
夏の直射日光はさけ、年間をとおして日あたりのよい場所が最適。水やりは春~秋は鉢土が乾いたら与え、冬は乾かし気味に管理します。
乾燥する部屋では、霧吹きで水を与えましょう。
◆「ポトスの増やし方」は、こちらでくわしくご紹介しています。
・記事「ポトスの増やし方」
・記事「【観葉植物ポトス】”挿し木”のやり方をわかりやすく解説!」
・記事「【観葉植物ポトス】”水挿し”の方法をわかりやすく解説!」
◆ポトスのように「枯れにくい植物」を知りたい方には、こちらがおすすめ。
・記事「枯れない観葉植物はある?枯れにくい種類や育て方のポイントも解説」
ホヤ(サクララン)
- 学 名:Hoya
- 科 名:キョウチクトウ科
- 原産地:インド、オーストラリア
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ある
- 最低温度:5℃
葉だけでなく、美しい花も楽しむことができるホヤ。
上の写真の「ホヤ・カルノサ」は、日本では沖縄や九州に自生し、サクラ色の花を咲かせることから「サクララン」ともよばれます。
葉がハート型をした「ホヤ・カーリー」は、「ハートホヤ」や「ラブハート」などの愛称で、用土にハートの葉だけを挿した形でも販売されています。
ホヤ(サクララン)の育て方
夏の直射日光はさけて育てますが、あまり日があたらないと、花芽をつけることができなません。
多肉質で過湿を嫌うため、日頃から乾かし気味にします。ツルをのばした先に花を咲かせるので、花芽を切らないようにしてください。
【観葉植物の種類と特徴7】”ま行”の品種
ミリオンバンブー
- 学 名:Dracaena sanderiana
- 科 名:キジカクシ科
- 原産地:南アフリカ
- 育てやすさ:★★★(カンタン)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ふつう
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:10℃
小さなスペースで水栽培できる、手間のかかない植物として人気のミリオンバンブー。台湾や中国では、幸運をよぶ縁起のよい植物として有名で、お祝いの贈答品として使われます。
「ギンヨウセンネンボク」や「富貴竹」、「万年竹」といった名称でもよばれます。
ミリオンバンブーの育て方
多くは水栽培で楽しみますが、竹に似た茎の部分はほぼ成長しません。
鉢に用土で植えて、育てることも可能。
よく日のあたる場所におき、水はこまめに替えましょう。
モンステラ
- 学 名:Monstera
- 科 名:サトイモ科
- 原産地:熱帯アメリカ
- 育てやすさ:★★★(カンタン)
- 置き場所:明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ある
- 最低温度:10℃
スラリとのびた茎に、独特な大きい葉のシルエットが人気のモンステラ。
風通しをよくし、スコールなどの強い雨でも、葉のダメージを少なくするために、葉に切れ込みや穴があくよう進化したといわれます。
また、乾燥にも強いため初心者でも育てやすい品種です。
モンステラの育て方
年間をとおして、室内の明るい日陰に置くことが最適です。
繁殖力がとても強いので、株が大きくなりすぎたら思い切ってカットすれば、茎伏せ(カットした茎を土においておくと根が出る!)で増やせます。
【観葉植物の種類と特徴8】”や行”の品種
ユッカ(青年の木)
- 学 名:Yucca elephantipes
- 科 名:キジカクシ科
- 原産地:メキシコ、グアテマラ
- 育てやすさ:★★★(カンタン)
- 置き場所:日なた
- 耐陰性:ふつう
- 耐乾性:ある
- 最低温度:-3℃
丸太のような幹からシャープな葉が芽吹くのが特徴のユッカ。
「青年の木」としても親しまれています。
マイナス3℃まで耐え、乾燥にも強いため、初心者でも育てやすい点も魅力です。
ユッカ(青年の木)の育て方
耐陰性があるため室内でも育ちますが、直射日光のあたる場所ならより元気に育ちます。
春~秋は鉢土が乾いたら水をたっぷり与え、冬は乾かし気味に管理してください。
枝が大きくなりすぎたときには、5~8月に、幹から3センチほど残してカット。
切った枝は、緑の葉の部分までカットして挿し木をすると、2ヶ月ほどで発根します。
【観葉植物の種類と特徴9】”ら行”の品種
【観葉植物の種類と特徴10】”わ行”の品種
ワイヤープランツ
- 学 名:Muehlenbeckia complexa
- 科 名:タデ科
- 原産地:オーストラリア
- 育てやすさ:★★☆(ふつう)
- 置き場所:日なた・明るい日陰
- 耐陰性:ある
- 耐乾性:ふつう
- 最低温度:0℃
針金状の細い枝に、かわいらしい丸い葉をつけるワイヤープランツ。横にはうように茎をのばす「アキシラリア」や、壁などをよじ登る「コンプレクサ」なども総称してワイヤープランツとよばれ、「乙女の髪」ともよばれます。
屋外ではグランドカバーにも利用され、夏にはあまり目立たない小さな花を咲かせます。
ワイヤープランツの育て方
一年をとおして日あたりの良い場所におきますが、夏の直射日光はさけます。耐寒性はありますが、寒風や霜にあたると葉を落とすため、冬場は室内の明るい場所での管理がオススメ。
定期的な葉水で、湿度を保ちましょう。
まとめ:観葉植物の名前や種類を知って、ピッタリな一株を
この記事では、室内で育てる観葉植物の種類一覧として、特徴や育て方のポイント、置き場所、購入できる通販サイトなどをご紹介してきました。
たくさんの種類がありましたが、どの品種もそれぞれの特徴をもっていましたね。
ぜひ今回の記事を参考に、あなたにピッタリな一株を選んでみてください。
生活にあたらしい楽しみがひとつ増えますよ。
◆「観葉植物の情報全般」は、こちらの記事でまとめています。
・記事「【観葉植物まとめ】育て方のポイント、増やし方などすべて紹介」
◆「育てやすい大型観葉植物」は、記事「”育てやすい”おすすめ大型観葉植物」でご紹介しています。
参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 尾崎 忠・監修『はじめてのインドアグリーン 選び方と楽しみ方』ナツメ社
- 書籍 NHK出版・編『とことん答える800問!園芸なんでもQ&A』NHK出版
- 書籍 尾崎 章・著『NHK趣味の園芸 観葉植物と暮らす』NHK出版