観葉植物が枯れちゃった…。かわいそうだけど捨てないと…。ゴミとして捨てるときは、燃えるゴミ?不燃物?土は?鉢はどうするといいの?
こんな疑問をお持ちではありませんか?
今はゴミの分別も細かくなっているので、”どう捨てるのかわからない”ことが多々ありますよね。
そこでこの記事では、観葉植物のゴミとしての捨て方、土の捨て方などをわかりやすくご紹介します。
「枯れちゃった観葉植物の正しい捨て方を知りたい!」というときは、ぜひご覧ください。
燃えるゴミ?不燃物?観葉植物の捨て方を解説!
まずは、燃えるゴミなのか、不燃物なのか、観葉植物の捨て方を解説します。
〈前提〉”ゴミの分別・出し方”は自治体によって違います
前提の考え方ですが、”ゴミの分別方法・出し方”は、自治体によって違います。
極端にいうと、A市では”燃えるゴミ”だったものが、B市では”不燃物”に分けられることも。
多くの自治体では、ゴミの分別・出し方をウェブサイトで紹介しています(山形市ならコチラ)。
必ず自治体のウェブサイトなどで、分別ルールを確かめてください。
なお、この記事では、僕の住んでいる山形県山形市でのゴミの分別・捨て方をメインにご紹介していきます。
同じ都道府県でも、市区町村が違うと”ゴミの分別・出し方”も変わります
ここで注意してほしいのが、同じ都道府県でも、市区町村が違うと”ゴミの分別・出し方”も変わるという点。
たとえば、同じ大阪府であっても、大阪市と和泉市では「土の分別・出し方」が次のように異なります。
大阪府大阪市では、少量ずつですが、土を普通ゴミとして出せます。
大阪府和泉市では、土を収集してくれません。
必ず、お住まいの市区町村のゴミ分別情報を確認しましょう。
観葉植物は土を落として”燃えるゴミ”に(ただし自治体に要確認)
観葉植物の捨て方は、「土を落として”燃えるゴミ”に出す」です(山形市の場合ですので、お住まいの自治体にご確認ください)。
後述するように”鉢も分別する”必要がありますので、「枯れた観葉植物を鉢ごと捨てる」ということはできません。
植物を鉢から出し、それぞれ次のように分別して捨てましょう(山形市の場合)。
- 植物
→燃やせるゴミ - 土
→埋立ごみ - 鉢底石(軽石)
→埋立ごみ - 鉢底ネット
→プラスチック類
鉢底石は”何を使っているか”で変わりますが、軽石であれば「埋立ごみ」でした。
捨てるのは面倒だしエコでもありませんので、土・鉢底石・鉢底ネットは再利用するのがオススメです。
大きい観葉植物の捨て方:規定の大きさに切って出す(ただし自治体に要確認)
大きい観葉植物の捨て方は、「規定の大きさに切って出す」です(山形市の場合ですので、お住まいいの自治体にご確認ください)。
山形市では、60cm以下の長さに切って、直径30cm以下に束ねて、燃やせるゴミに捨てます。
なお、観葉植物のなかには、ディフェンバキアやクワズイモなどのように「シュウ酸カルシウム」を含んでいる種類も。
「シュウ酸カルシウム」は皮膚につくと、皮膚がかぶれるなどの症状を起こすこともあります。
観葉植物をカットするときには、念のためゴム手袋などで皮膚を保護したうえで、行いましょう。
観葉植物の鉢は素材によって捨て方が変わる(ただし自治体に要確認)
観葉植物の鉢は、素材によって捨て方が変わります(山形市の場合ですので、お住まいいの自治体にご確認ください)。
山形市では、”陶磁器・せともの”なら埋立ごみ、””プラスチック鉢”ならプラスチック類ゴミとして捨てます。
ただし、エコの面から考えても、欠けたり割れたりしないかぎり、鉢は何度もくりかえし使うのがオススメ。
素焼き鉢だと、白い結晶やカビなどの汚れがつきやすいですが、鉢ごと水に1日ほど浸けてスポンジでこすればキレイに落とせます。
陶器鉢やプラスチック鉢の汚れなら、激落ちくんなどのメラミンスポンジを使えば、たいていの汚れはすぐ落ちますよ。
観葉植物を捨てるタイミング
次に、観葉植物を捨てるタイミングをご紹介します。
”春~秋に3ヶ月新葉が出ない”・”根が腐っている”なら観葉植物を捨てるタイミング
観葉植物を捨てるタイミングは、おもに次のような状態になったときです。
捨てるタイミング①:春~秋に3ヶ月新葉が出ないとき
1つめの観葉植物を捨てるタイミングは、春~秋に3ヶ月新葉が出ないとき。
春~秋は、多くの観葉植物にとって生長期ですので、通常であればどんどん新葉が展開します。
この生長期に、葉が落ちてしまい、新葉が出てこないのであれば、もう根が死んでしまっている可能性大。
残念ですが、自治体のルールを確認して捨て、新しい観葉植物を購入しましょう。
なお、冬は多くの観葉植物にとって休眠期になるため、新葉が出ないことはよくあります。
しかも寒さで痛みやすくなりますので、管理には気をつけてください。
◆「観葉植物の冬の管理方法」は、こちらの記事でまとめています。
・記事「【観葉植物】冬の管理のポイントを紹介!寒さで枯らさない水やり・置き場所も」
捨てるタイミング②:根が腐っているとき
2つめの観葉植物を捨てるタイミングは、根が腐っているとき。
葉が枯れたり、茎がブヨブヨしているときは、根っこが腐ってしまった可能性大。
一度鉢から出して、根の状態を確認してみてください。
根が黒くなってすぐに取れるなら、それは腐っています。
茶色や白い根は、生きています。
根のほとんどが黒くなっていたら、復活するのは難しいので、捨ててもいいでしょう。
2~3割だけ黒いようなら、黒い根っこだけを切って、植え替えて育てましょう。
◆「傷んだ観葉植物の植え替え方法」は、こちらの記事でまとめています。
・記事「【観葉植物の植え替え】やり方とポイントをわかりやすく解説!」
葉っぱが枯れても根は生きているケースも
葉っぱが枯れてきた…。植物全体も、枯れちゃうんでしょ?
と思う方もいるかもしれませんが、葉っぱが枯れても根は生きているケースはよくあります。
有名なところではアジアンタムで、すべての葉が枯れたとしても、根が生きているケースも。
そこですべての葉を切って、そのまま育てて、また葉が生えてくることを待ちます。
このように、観葉植物の種類によっては、復活できることもあります。
葉が枯れた原因と対策を調べ、管理して、復活を目指してみましょう。
◆「葉っぱ・葉先が枯れたときの原因と対策」は、こちらの記事で解説しています。
・記事「観葉植物が枯れる理由とは?原因と枯らさない対策、復活させる方法など解説」
・記事「観葉植物の葉先が枯れるのはなぜ?原因と対策、枯れた葉先の対処法」
観葉植物の土の捨て方
次に、観葉植物の土の捨て方をご紹介します。
観葉植物の土の捨て方:”収集不可”の自治体も多い
観葉植物の土の捨て方ですが、ゴミとして出そうとした場合は、”収集不可”の自治体も多いので注意してください。
たとえば、大阪府和泉市では、下画像のように土は「市で収集できないゴミ」とされています。
また、土を収集してくれる自治体でも、”埋立ごみ”のところと”普通ゴミ”のところが。
各自治体で、どんなルールになっているか確認しましょう。
ホームセンター・園芸店では”同量引取サービス”も
お住まいの自治体で、土が”収集不可”だった場合は、ホームセンターや園芸店で”同量引取サービス”を探してみましょう。
”同量引取サービス”とは、購入した土と同じ分量だけ、古い土を引き取ってくれるというサービス。
とはいえ、すべてのホームセンター・園芸店で行っているわけではありません。
また”同量引取サービス”はやるけれど、ウェブサイトや店内で、オープンに告知していないケースも
まずはお店で、”同量引取サービス”をやっていないか聞いてみましょう。
僕が以前、関東で一人暮らしをしているときは、馴染みの園芸店で土を引き取ってもらってました。
観葉植物の土が捨てられないなら”再利用”を
自治体で土が”収集不可”で、近所のホームセンター・園芸店で”同量引取サービス”を行っておらず、土が捨てられないなら”再利用”をしてみましょう。
とはいえ、観葉植物の植え替えなどで出た古い土は、団粒構造が壊れており、肥料成分も減少しています。
そこで、土をそのまま使うのではなく、次の手順で土のリサイクルを行ってください。
- 手順①:土から古い根などを取り除く
- 手順②:ビニール袋に平らになるように土を入れ、直射日光に1週間ほどあてる(これで土の中の害虫や菌が減少します)
- 手順③:ふるいにかけて「みじん」を取り除く
- 手順④:土のリサイクル材を混ぜて、団粒構造と肥料成分を復活させる
リサイクル材の成分は、製品によってさまざまですが、有機物や微量要素、土を団粒化する成分などが入っています。
◆「観葉植物の土のはたらき」についてくわしくは、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「観葉植物におすすめの土を紹介!「団粒構造」の特徴や理想的な土の条件も」
”土を使わない観葉植物を育てる”という方法も
自治体が土の収集をしてくれないなら、”土を使わない観葉植物を育てる”という方法もあります。
土を使わない観葉植物には、次のようなものがあります。
- ハイドロカルチャー
- セラミス
- Table Plants(テーブルプランツ)
- パフカル
また、上記は「土の代わりに使うモノ」でしたが、土自体を使わない”エアプランツ(チランジア)”も。
土とちがって虫がわきにくく、清潔感があるので、台所などにも置くことができます。
くわしくは、記事「土を使わない観葉植物はある?」をご覧ください。
「観葉植物の捨て方」についての疑問にお答えします
記事の最後に、「観葉植物の捨て方」についての疑問にお答えします。
〈疑問①〉”すてられる土”はないの?
じつは、培養土のなかには”もえるゴミとして捨てられる土”もあります。
自治体で収集されないようなら、”すてられる土”を使うという方法をとってみましょう。
おすすめは「プロトリーフ すてられる土」です。
●配合:ココヤシピート/ハスクチップ/菌根菌 など
ココヤシピートとハスクチップが主原料で「もえるゴミ」として捨てることが可能。
植え替え時などに、土の廃棄に困りません。
また軽い原料を使っているため、持ち運びもラクです。
〈疑問②〉風水的にOKな観葉植物の捨て方は?
本『運が良くなる!間取りとインテリアのHAPPY風水』によれば、落ちた葉や枯れた葉は”悪い気”を呼び寄せてしまうのだそう。
そのため、落ち葉や枯れ葉を”こまめに取り除く”ことをすすめています。
残念ですが、枯れてしまった観葉植物は捨てて、良い気を招き入れましょう。
本には「風水的にOKな観葉植物の捨て方」までは書かれていませんでしたが、まえに育苗会社の先輩に聞いて実行しているのが「”ありがとう”と感謝して捨てる」こと。
「緑を楽しませてくれてありがとう」、「悪い気を和らげてくれてありがとう」と感謝して、捨ててみてください。
〈疑問③〉造花・フェイクグリーンの捨て方は?
造花やフェイクグリーンの観葉植物の捨て方は、作られている素材によって変わります。
たとえば、PRIMA Onlineのこちらの”ツイストパキラ”は、「ポリエステル、プラスチック、器(鉄・天然木)」でできています。
それぞれの素材に合わせて、分別して捨てましょう。
〈疑問④〉少量の土ならゴミに入れてもいい?
ミニ観葉植物で出た”少しだけの土”なら、ゴミに入れてもいい?
これは、”土を収集してくれる自治体”ならOKですが、”収集不可”ならNGです。
NGの自治体で、土が入っていることがわかると、持っていってくれませんのでご注意ください。
収集不可のモノを出していると、宇都宮市のごみ処理施設のように火災が起こり、ゴミ収集ができなくなることも(参考記事)。
必ず自治体ごとのルールを守り、前述した方法を試してみてください。
〈疑問⑤〉引っ越しで持っていけない植物は捨ててもいい?
今度引っ越すんだけど、荷物を減らしたいから植物は持っていけない…。捨ててもいいかな?
枯れていない観葉植物を捨ててしまうのは、やはりかわいそう。
できれば、ジモティーなどで「無料で差し上げます」とお知らせして、譲ってあげてください。
僕も引っ越しのたびに、知り合いに植物をあげてきました。”タダであげる”と言うと、たいてい喜んでもらってくれますよ。
まとめ:自治体のルールを確認して、適切に観葉植物を捨てましょう
この記事では、観葉植物のゴミとしての捨て方、土の捨て方などをわかりやすくご紹介しました。
ぜひ記事を参考に、自治体のルールを確認して、適切に観葉植物を捨てましょう。
「↑各通販サイトのくわしい情報や、他のおすすめサイトを知りたい!」ときは、記事「観葉植物のおすすめ通販サイト」・「フェイクグリーンのおすすめ通販サイト」をどうぞ!
”毎日の作業風景”をご紹介しているAmebaブログ↓も、ぜひご覧ください。
◆「観葉植物の情報全般」は、記事「観葉植物まとめ」にまとめています。
参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 渡辺 均・監修『園芸作業の便利帳』学研