台所に観葉植物を置きたいけど、虫がわきそうで心配…。”土を使わない”観葉植物が欲しい!
こういった方に向けた記事です。
土を使う観葉植物は、台所など”清潔にしたい場所”には置きにくいですよね。
そこでこの記事では、ハイドロカルチャー・セラミス・テーブルプランツなど、”土を使わない”観葉植物”の情報や、室内で育てるメリット・デメリットなどもご紹介します。
「”土を使わない”観葉植物を、室内で清潔に育てたい!」というときは、ぜひご覧ください。
土を使わない観葉植物はある?種類・特徴・購入できるサイトを紹介
まずは、土を使わない観葉植物の種類と特徴、購入できるおすすめ通販サイトをご紹介します。
土を使わない観葉植物の種類(土の代わりになるもの)
土を使わない観葉植物、つまり”土の代わりになるもの”を使った観葉植物には、次のようなものがあります。
- ハイドロカルチャー
- セラミス
- Table Plants(テーブルプランツ)
- パフカル
また、もともと土がいらない植物としては、”エアプランツ(チランジア)”が。
育てる手間がまったくかからない、”フェイクグリーン(人工観葉植物)”という選択肢もあります。
それぞれをくわしく見ていきましょう。
〈土を使わない観葉植物①〉ハイドロカルチャー
土を使わない観葉植物、1つめは「ハイドロカルチャー」です。
ハイドロカルチャーとは、土のかわりに「発泡煉石」などを使って、植物を育てる方法。
容器に少しの水をためて植物を栽培するもので、「水耕栽培」とも呼ばれます。
土以外を使う観葉植物としては、最もポピュラーな存在。
多くのホームセンターで、こちら↓のような苗を売っている「ハイドロカルチャーの観葉植物コーナー」が設けられていますね。
ポピュラーですので、「育て方」などの情報が、たくさんのウェブサイトで豊富に紹介されている点も特徴。
また発泡煉石のほか、カラーサンドやジェリーボールを使う場合もあります。
土植えの苗を、”ハイドロカルチャーとして植え替えて育てる”ことも可能です。
ぜひ一度チャレンジしてみてください。
◆ハイドロカルチャーについてくわしくは、記事「ハイドロカルチャーまとめ、植え替え方法、おすすめ肥料」でご紹介しています。
ハイドロカルチャーを購入できるおすすめ通販サイト
ハイドロカルチャーを購入できるおすすめ通販サイトは、「園芸ネット」です。
観葉植物の通販サイトでは珍しく、こちら↓のようなハイドロカルチャーも取り扱います。
明るい雰囲気で涼しげで、夏にもピッタリ。
ハイドロカルチャーには必須の”ミリオン”なども販売されているので、一緒に購入しておきましょう。
〈土を使わない観葉植物②〉セラミス
土を使わない観葉植物、2つめは「セラミス」です。
セラミス(セラミスグラニュー)とは、ドイツ生まれの室内園芸用の栽培用土で、顆粒状で無菌・無臭な点が特徴。
前述の「ハイドロカルチャー」ほどメジャーではないため、”セラミスに植えられた観葉植物”として販売されるのは少数。
どちらかというと、”土植えの観葉植物をセラミス植えにする”ために使われるほうが多いようです。
「ハイドロカルチャー」よりも、土植えに近い感覚で育てられる点も、セラミスの特徴。
個人的には、土を使わない観葉植物としては「セラミス」がイチオシ!とても使いやすいです。
◆セラミスについてくわしくは、こちらの記事をご覧ください。
・記事「観葉植物をセラミスで育てるメリットとは?土植えからの植え替え手順も解説」
セラミス植えの観葉植物を購入できるおすすめ通販サイト
残念ながら、セラミス植えの観葉植物を購入できる、おすすめ通販サイトはありません。(Amazonや楽天市場などでは、たまに販売されています)
ハイドロカルチャーや土植えの観葉植物を、セラミスに植え替えて楽しみましょう。
〈土を使わない観葉植物③〉Table Plants(テーブルプランツ)
土を使わない観葉植物、3つめは「Table Plants(テーブルプランツ)」です。
Table Plants(テーブルプランツ)とは、土の代わりにスポンジを使用して、手軽に楽しめるように「GreenSnap」が製作・販売した観葉植物。
クリアカップを使ったことで、水がなくなったこともすぐにわかり、管理もカンタンです。
ミニサイズなので場所も取らず、ちょっとしたスペースで楽しめます。
2021年9月に販売が開始され、2022年4月ですでに5,000個が売れている人気商品!購入したらすぐ飾れるので、初心者さんにもピッタリです。
Table Plants(テーブルプランツ)を購入できるおすすめ通販サイト
Table Plants(テーブルプランツ)は、「GreenSnap STORE (グリーンスナップ ストア)」で購入できます。
ストアは、月間最大1,100万人が利用するGreenSnapが運営する、植物のオンラインショップ。
ポトスやサンスベリア 、ガジュマル、シェフレラ、テーブルヤシなど全13種類から選びましょう。
〈土を使わない観葉植物④〉パフカル
土を使わない観葉植物、4つめは「パフカル」です。
パフカルとは、土に代わる画期的な新素材として、サントリーが新たに開発したスポンジのこと。
軽く、水分を均一に保水できるので、壁掛けにして”絵画”のように観葉植物を飾れます。
”土よりも成長スピードが速い”とされ、土と違って”燃えるゴミ”として捨てることができます。
Table Plants(テーブルプランツ)を購入できるおすすめ通販サイト
Table Plants(テーブルプランツ)は、Amazonや楽天市場で購入できます。
ガジュマルやシェフレラなどの単品から、寄植えまでたくさんの種類がありますので、好みのひと鉢を探してみましょう。
〈土を使わない観葉植物⑤〉エアプランツ(チランジア)
前項までの①~④は「土の代わりに使うモノ」でしたが、土自体を使わない”エアプランツ(チランジア)”もあります。
エアプランツとは、北アメリカ南部から南アメリカまでを中心に自生する、プロメリア科チランジア属チランジアの植物のこと。
「チランジア」という名称でも呼ばれ、世界に600種以上の品種があります。
最大の特徴は、「葉から水分を取り込める」こと。
葉の表面にある「トリコーム」という、毛のような器官で水分を取り込むので、土に植えなくとも生長できます。
一般的な観葉植物とは違ったコツはありますが、とても育てやすく、けっこう大きくなってくれます。部屋に”ちょっとした緑”が欲しいときにはおすすめです。
◆「エアプランツの栽培のコツや種類」は、こちらの記事でくわしくご紹介しています。
・記事「エアプランツ(チランジア)栽培のコツは?その魅力・季節ごとの育て方・水やりも解説」
・記事「エアプランツ(チランジア)の人気の種類をご紹介!特徴と育て方もご紹介」
エアプランツ(チランジア)を購入できるおすすめ通販サイト
エアプランツ(チランジア)を購入できるおすすめ通販サイトは、「園芸ネット」です。
花苗や野菜・果樹苗、球根、種など1万点以上をそろえ、植物の品ぞろえでは国内トップクラスの「園芸ネット」。
珍しいエアプランツが入荷することもあるので、メルマガ登録して、入荷状況のチェックをおすすめします。
〈土を使わない観葉植物⑥〉フェイクグリーン(人工観葉植物)
上記①~⑤は「本物の観葉植物」でしたが、最後に”フェイクグリーン(人工観葉植物)”のご紹介です。
フェイクグリーン(人工観葉植物)とは、本物に似せて作られた人工の観葉植物を指します。
以前は質が悪く、「いかにも作りもの」だったフェイクグリーン。
ですが現在は高品質なフェイクグリーンが多く、本物かどうかは、近くで見ないとわからないほど。
たとえばこちら↓です。
鉢(ポット)だけではなく、ハンギングタイプも。
フェイクグリーンの観葉植物なら、土を使わないので虫が発生せず、枯れることもありません。
◆「おすすめのフェイクグリーン」は、こちらの記事でくわしくご紹介しています。
・記事「人気のフェイクグリーン(人工観葉植物)おすすめ8選!」
・記事「”大型”フェイクグリーン(人工観葉植物)のおすすめはコレ!」
フェイクグリーン(人工観葉植物)を購入できるおすすめ通販サイト
フェイクグリーン(人工観葉植物)を購入できるおすすめ通販サイトは、こちらの2つです。
ぜひ、お気に入りのフェイクグリーン(造花)を探してみてください。
各サイトについては、こちら↓の記事でくわしく解説しています。
土なしの観葉植物を室内で育てるメリットとデメリット
次に、土なしの観葉植物を室内で育てるメリットとデメリットをご紹介します。
土なしの観葉植物を室内で育てるメリット
土なしの観葉植物を室内で育てるメリットは、次のとおりです。
メリット①:コバエ・虫が発生しづらいので台所や水回りにも観葉植物を置ける
コバエや虫は、土にふくまれる「有機物」をエサに増えます。
ですが前項でご紹介したハイドロコーンやセラミスなどは、人工の無機物。
「有機物」がふくまれないため、コバエや虫が発生しにくいのです。
そのため、台所や水回りにも、安心して観葉植物を置けます。
メリット②:使い終わった土を捨てる必要がない
じつは、多くの自治体では、土をゴミとして捨てることはできません(記事「観葉植物と土の捨て方」参照)。
観葉植物の植え替えなどで使い終わった土は、「庭に捨てる」か「業者に出す」しか廃棄方法がないんです。
ですが、土以外を使う観葉植物なら、使い終わった土を捨てる必要がありません。
まず、ハイドロコーンやセラミスなどは、カンタンに洗ってくり返し使えます。
長く使うと液肥などで白く汚れますが、水で洗えばすぐにキレイになり、何度も使えるので経済的。
テーブルプランツはスポンジですし、パフカルは燃えるゴミでOK。
アパート住まいなどで”庭がない”方にも、土を使わない観葉植物はおすすめと言えます。
メリット③:水やりのタイミングがすぐにわかる
透明容器なら横から見て、陶器などでは水位計で、水の量がわかりやすくなっています。
その水がなくなってから水やりすればOK。
土植えのように「鉢土の表面が乾いたら重さを確認して…」という”感覚”に頼る必要がないので、初心者でも水やりのタイミングがすぐにわかります。
メリット④:さまざまな容器を使えてインテリア性が高い
土を使わない観葉植物では、土植えのように「底に穴があいた鉢」を使う必要がありません。
つまり鉢でなくても、コップや器など、さまざまな容器を使用可能。
鉢よりもバリエーションがあるため、インテリア性が高いといえます。
土なしの観葉植物を室内で育てるデメリット
土なしの観葉植物を室内で育てるデメリットは、次のとおりです。
デメリット①:植物の生長が遅い
土を使わないで育てると、土植えよりも植物の生長が遅くなります。
これは土に含まれる微量要素が、ハイドロコーンなどには含まれないため。
ですから「大きく育てて、生長を実感する」ことを望む方には、あまりおすすめできません。
その一方で、「あまり管理に手をかけられないので、大きくならなくていい」という方には、メリットでもあります。
とはいえ、パフカルのように”土よりも生長が速い”とアピールしているモノも。土植えの観葉植物を育てるのに慣れてきた方は、チャレンジしてみると面白いですね。
デメリット②:直射日光があたる場所には置けない
とくにハイドロカルチャーを直射日光にあてることには、次のようなデメリットがあります。
- 鉢内の温度が上がりやすいため、水の温度も上がり根が傷む
- ガラスなど透明な容器では、日光がとどくため根が傷んでしまう
- ガラスなど透明な容器では、藻やコケが発生して鉢内を汚してしまう
ですので、ハイドロカルチャーは日あたりのいい場所には置けません。
上記2・3は、セラミス・テーブルプランツ・パフカルにも共通するので、透明容器を使うときには注意してください。
太陽光をあてたいときは、せめて「レースカーテン越し」となります。
日あたりをあまり必要としない「耐陰性がある植物」を選びましょう。
デメリット③:鉢内が汚れやすい
土を使わない観葉植物では、底に穴があいていない鉢を使うため「水やりで鉢内の水や空気を循環させる」ことができません。
そのため水や根がくされて、鉢内が汚れやすくなります。
「根腐れ防止剤」を使うなど、適正な水やり・管理を心がけましょう。
”土のない育て方”にピッタリな観葉植物
次に、”土のない育て方”にピッタリな観葉植物をご紹介します。
ほとんどの観葉植物・多肉植物が”土なし”で育てられます
じつは、ほとんどの観葉植物は、”土なし”で育てられます。
しかも、”土なし”にあまり適していなそうな多肉植物だって育てることは可能。
個人的に、いろいろな観葉植物・多肉植物をハイドロカルチャーなどで育ててきましたが、”合わなくて枯れた”ということはないです。
またハイドロカルチャーでは、観葉植物と多肉植物を寄植えにすることも可能。
これは「つねに底部が多湿、上部は乾き気味」というハイドロカルチャー独自の構造によって、観葉植物と多肉植物が自分たちに最適な位置に根を伸ばすから。
ぜひお気に入りの植物を、土を使わない方法で育ててみましょう。
◆「多肉植物の育て方のコツ」は、こちらの記事でくわしくご紹介しています。
・記事「【初心者向け】多肉植物の育て方のコツをご紹介!」
土のいらない観葉植物に適した鉢・容器
次に、土のいらない観葉植物に適した鉢・容器をご紹介します。
ガラスなど透明な容器がピッタリ
土のいらない観葉植物には、ガラスなど透明な容器がピッタリです。
土植えでは使えない容器ですので、とても新鮮味があってさわやか。
また、カラーサンドやジェリーボールなどでハイドロカルチャーにすると、その模様や姿形が楽しめます。
土植えではできない楽しみ方ですので、ぜひガラス容器で楽しんでください。
「土を使わない観葉植物」についての疑問にお答えします
記事の最後に、「土を使わない観葉植物」についての疑問にお答えします。
〈疑問①〉ハイドロカルチャーのやり方は?
ハイドロカルチャーのやり方としては、まずはこちらを準備します。
- 観葉植物の苗
- ハイドロコーンなどの発泡煉石
- 底に穴があいていない容器
- 根腐れ防止剤
「土植えの苗」の場合は、根を水洗いして土を落としましょう。
忘れがちで重要なのが、上記4の根腐れ防止剤。
つねに水が張ったままのハイドロカルチャーでは、防止剤がないと水や植物が腐れてしまいます。
◆「ハイドロカルチャーの植え替え方法」についてくわしくは、記事「【ハイドロカルチャーの観葉植物】植え替え方法を解説!」をご覧ください。
〈疑問②〉根ぐされ防止剤の代用は?
根ぐされ防止剤として代表的なのは「ミリオンA」です。
もし「ミリオンAが高い!」というときは、根ぐされ防止剤の代用として「ゼオライト」でもOK。
「ゼオライト」は100均にも売っています。
使う量は「ミリオン」と同等で、容器の底一面に敷き詰めてください。
〈疑問③〉根腐れするとどうなる?
「根腐れ」とは、”汚れた水に長く浸かる”などで、根っこが腐ってしまった状態です。
根腐れすると、根が黒くなります。
そして茎がだんだんやわらかくなり、ブヨブヨな状態に。
そのうち葉っぱが落ちるなどして、株全体が枯れてしまいます。
根腐れに気づいたら、すぐに腐れた根っこを切り落とし、清潔な水で管理しましょう。
〈疑問④〉”虫がわきにくい土”はある?
ハイドロカルチャーは、いつもやってる土植えと違うのでわかりにくい…。できれば土植えで育てたいので、虫がわきにくい土ってないの?
こういった方におすすめなのが、有機物を使っていない培養土で、おすすめは「プロトリーフ 培養土 室内向け観葉・多肉の土」。
有機物を使っていないため、虫がわきにくい。
しかも粒状ですので、通気性がよく、植物の育ちが良い。
濡れると土の色が変わるので、乾いたことがすぐわかり、水やりタイミングも判断しやすいです。
〈疑問⑤〉観葉植物の土の代わりは?
観葉植物の土の代わりになるものは、たとえば次のとおり。
- ハイドロカルチャー
- カラーサンド
- ゼオライト
- ジェルポリマー
- セラミス
ダイソーなど、100均で買えるものも多くあります。
ぜひ土を使わずに、上記の材料で観葉植物を育ててみましょう(植え替え方法)。
〈疑問⑥〉土を使わない観葉植物の育て方を教えてくれるサービスはある?
土を使わない観葉植物の育て方がわからないときは、オンラインサービスを使ってみましょう。
おすすめは”スキルのオンラインマーケット”のcoconala(ココナラ)。
500円~といった低料金で、園芸業界で長くはたらいた方などに相談できます。
観葉植物の育て方などのアドバイスを個別でもらえるので、「どうしても育て方がわからない」という方は、ぜひ利用してみてください。
ただし、ハイドロカルチャーなどの育て方まで知り尽くした方はそういません。購入前に「ハイドロカルチャーについての相談可か?」を確認しましょう。
まとめ:土を使わない観葉植物を、室内で清潔に育ててみましょう
この記事では、ハイドロカルチャー・セラミス・テーブルプランツなど土を使わない観葉植物の情報や室内で育てるメリット・デメリットなどもご紹介してきました。
土植えとはまた違った面白さがあります。
ぜひ記事を参考に、土を使わない観葉植物を、室内で清潔に育ててみましょう。
観葉植物のおすすめ通販サイトはこちら↓です。
- 「たくさんの種類から選びたい」ならHitoHana
(↑観葉植物の品ぞろえが国内最大級の通販サイトです) - 「自分にピッタリな植物を知りたい」ならAND PLANTS
(↑”パーソナル植物診断”で、最適な植物を教えてくれます)
◆「観葉植物の情報全般」は、記事「【観葉植物まとめ】育て方のポイント、増やし方などすべて紹介」でまとめています。
◆観葉植物には「幸せになる・生産性が高まる」など、たくさんのメリットが。ぜひ、観葉植物のおすすめ通販サイトで購入して、育ててみましょう。
◆「暮らしに癒しが欲しい!」というときは、記事「おすすめ”花の定期便”を紹介」で”花のサブスクのおすすめサービス”をご紹介しています。
参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 『はじめての観葉植物 Q&A』主婦の友社