観葉植物を選ぼうとして、
観葉植物は、家のどこに置くのがいいんだろう?
置き場所は「台所」に決まったけど、そこにピッタリのおすすめな観葉植物はあるの?
こういった疑問をお持ちではありませんか?
「置き場所」は、観葉植物を育てるうえで重要なポイントで、どんな場所で育てるかによって、育ち方に差が出るものです。
そこでこの記事では、観葉植物の置き場所はどこが良いのか、選び方のポイントやおすすめ品種、風水によい置き場所などもご紹介します。
「部屋の環境に合った観葉植物を選んで、元気に育てたい!」というときは、ぜひご覧ください。
観葉植物の置き場所はどこが良い?
まずは、観葉植物の置き場所はどこが良いのか、確認しましょう。
最適な置き場所は、観葉植物の種類によって違います
結論として、最適な置き場所は、観葉植物の種類によって違います。
くわしくは後述しますが、観葉植物の特性にあった置き場所におくことが大切。
観葉植物を育てるにあたって、置き場所で確認したい項目はこちらです。
- 日当たり
- 温度
- 湿度(風通し)
観葉植物の育ちに、とくに影響するのは「日当たり」。
品種によって、明るい部屋が好きだったり、やや暗くても平気だったりします。
「置き場所の環境」と「観葉植物の特性」が合っていれば、世話にかかる手間をおおきく省くことが可能。
「この観葉植物いいな!」と思ったら、まずは特性を確認しましょう。
暖房・冷房機器の風が直接当たる場所は避ける
観葉植物の置き場所として、暖房・冷房機器の風が直接当たる場所は避けましょう。
観葉植物は基本的に「風通しがいい場所」を好みますが、冷暖房の風では乾燥しすぎます。
あっという間に”葉がチリチリ”になり、最悪の場合は枯れてしまうことに。
またテレビなど「熱を発する家電製品」の近くも、やはり乾燥しやすくなります。
家電からはやや離したところに、観葉植物を置きましょう。
”風水によい”運気がアップする観葉植物の置き場所
次に、”風水によい”運気がアップする観葉植物の置き場所の解説です。
開運セラピストである紫月香帆さんの本『運が良くなる!間取りとインテリアのHAPPY風水』では、「観葉植物を次の場所に置くと運気アップ」と紹介しています。
- 書斎:人間関係運アップ(窓ぎわにサボテンを置くのがオススメ)
- リビング:仕事運アップ(南側に、パキラなど背の高い植物を1対置くのがオススメ)
- 廊下や階段の角:健康運アップ
- トイレ:健康運アップ(白い陶器の鉢の植物で、掃除グッズを隠すのがオススメ)
また、観葉植物は方位「中央」におけるラッキーアイテムとのこと。
家でいえば「リビング」にあたるので、ぜひ観葉植物を置きましょう。
なお、本『幸せになる!風水の間取りとインテリア』によれば、玄関に以下のものを置くのはNGとされています。
- ドライフラワー:空間の空気を枯らして、旺気が入らなくなる
- サボテン・とがった葉をもつ植物:運気がダウンしてしまう
観葉植物の置き場所の選び方のポイント
次に、観葉植物の置き場所の選び方のポイントをご紹介します。
[ポイント①]植物の特性に合わせた置き場所(日当たり・温度・湿度)を選ぶ
観葉植物の置き場所の選び方のポイント1つめは、「植物の特性に合わせた置き場所を選ぶ」です。
姿形が違うように、観葉植物の品種が違えば特性も変わります。
明るい場所が好きだったり、日陰でも平気だったり。
まずは本やサイトなどで、観葉植物の次の3つの特性を確認しましょう。
- 日当たり(どのくらいの日当たりが最適か):日なた・明るい日陰・日陰
- 耐寒性(寒さにどの程度耐えられるか):ある・ふつう・なし
- 乾燥(乾燥にどの程度耐えられるか):ある・ふつう・なし
そして、ほしい観葉植物の特性がわかったら、そこにあわせた置き場所を決めます。
とくに植物が好む日当たりが、実際の部屋の日当たりとピッタリになるように選んでください。
- ”日なた”を好む観葉植物=窓辺など明るい場所
- ”明るい日陰”を好む観葉植物=リビングなどやや明るい場所
- ”日陰”を好む観葉植物=台所・トイレなどやや暗い場所でも可(たまに日に当てる)
「耐寒性」や「乾燥」は、冬のあいだだけ場所を変えたり、霧吹きで葉水をあたえる・窓を開けて換気するといった方法で対応できます。
植物の特性と置き場所がピッタリだと、病気にもならずスクスク育つので、初心者でも育てやすいです。
◆観葉植物の特性は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「観葉植物の種類と特徴を紹介!育て方のポイントや置き場所も」
・記事「育てやすい観葉植物ランキング!」
[ポイント②]置き場所に合わせたデザイン・大きさの植物を選ぶ
観葉植物の置き場所の選び方のポイント2つめは、「置き場所に合わせたデザイン・大きさの植物を選ぶ」です。
簡単に言えばこちらのとおり。
- せまい場所:草姿が乱れにくく、コンパクトにまとまる品種を選ぶ
- ひろい場所:樹高があり、ダイナミックな枝ぶりの品種を選ぶ
たとえば、台所などのせまい場所で、下画像のようなエバーフレッシュを置いたら、ジャマでしょうがありません。
逆に広いリビングのどまんなかに、ぽつんとミニサボテンを置いても、さびしくてアンバランスです。
「置き場所」と「植物のサイズ」とのバランスを考えて、品種を選んでみましょう。
[ポイント③]なかには毒性をもつ植物もあるので注意が必要
観葉植物の置き場所の選び方のポイント3つめは、「なかには毒性をもつ植物もあるので注意すること」です。
あまり聞いたことがないかもしれませんが、次のような毒性を持つ植物があります。
- ディフェンバキア:切り口から出る液に触れると炎症を起こすことがある
- クワズイモ、ディフェンバキア:植物全体に「シュウ酸カルシウム」を含み、食べると口の中に強烈な激痛が襲ってくる
- ソテツ:種子に配糖体の「サイカシン」を含み、食べると嘔吐やめまいを引き起こす
(本『人もペットも気をつけたい園芸有毒植物図鑑』より)
子供や赤ちゃんがいたり、犬や猫などのペットを飼っている場合は、こういった植物を置くことは避けましょう。
耐陰性がある植物でもたまに日光に当ててあげる
耐陰性がある、つまり日かげに置いても育てられる植物であっても、たまに日光に当ててあげましょう。
そうすると、葉の変色を防いで元気に育ってくれます。
できれば週に1度は、窓辺でレースのカーテン越しの日光を当てるのがおすすめです。
「耐陰性がある=暗いところが好き」ではなく、「まあまあ耐えられる」というくらい。やっぱり植物には太陽が必要です。
置き場所べつのおすすめ観葉植物を紹介
次に、置き場所べつのおすすめ観葉植物をご紹介します。
明るい場所(窓辺など)のおすすめ観葉植物
窓辺など、明るい場所に置くのがおすすめの観葉植物(つまり「耐陰性」がない植物)はこちらです。
〈明るい場所に置くのがおすすめの観葉植物〉
アイビー、アガヴェ、アカリファ、アオキ、アボカド、アロエ、アローカシア、インドゴムノキ、エスキナンサス、ガジュマル、カラジウム、ギヌラ、クラッスラ、クロトン、クワズイモ、コーヒーの木、ゴールドクレスト、コルディリーネ、コルムネア、コンシンナ、サラセニア、シペラス、ジャカランダ、ストレリチア、セダム、ヒポエステス、フェニックス、ブラジルヒメヤシ、ユッカ、ワイヤープランツ
やや明るい場所(リビングなど)のおすすめ観葉植物
リビングなど、やや明るい場所に置くのがおすすめの観葉植物(つまり「耐陰性」がふつうの植物)はこちらです。
〈やや明るい場所に置くのがおすすめの観葉植物〉
アジアンタム、アスパラガス、アビス、アレカヤシ、アロエ、オリズルラン、カポック、カラテア、カンノンチク、クテナンテ、ゲットウ、ケンチャヤシ、幸福の木、グレープアイビー、シュロチク、シンゴニウム、スパティフィラム、チランジア、ディフェンバキア、テーブルヤシ、トックリラン、トラディスカンチア、ネフロレピス、ハートカズラ、ハエトリグサ、パキラ、ビカクシダ、プテリス、ヘゴ、ペペロミア、ベンジャミンゴム、モンステラ
やや暗い場所(台所・トイレなど)に置くこともできる観葉植物
台所・トイレなど、やや暗い場所に置くこともできる観葉植物(つまり「耐陰性」がある植物)はこちらです。
〈やや暗い場所に置くこともできる観葉植物〉
アグラオネマ、アナナス類、アフェランドラ、アロカシア、アンスリウム、エクメア、ガジュマル、サンセベリア、シェフレラ、セローム、セダム、ドラセナ・コンシンナ、チャラン、フィカス・ベンジャミナ、ポトス、ポリシャス、ユッカ
前項までとは違って、あえて「やや暗い場所に置くこともできる」としたのは、「耐陰性」がある植物でも日光は必要なため。
ここでご紹介した植物も、できれば前項の「やや明るい場所(半日かげ)」で育ててあげてください。
どうしても「やや暗い場所」で育てるときは、週に1回・数時間は半日かげの場所に置いて、日光にあてましょう。
◆「初心者向けのおすすめ観葉植物や選び方」を知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
・記事「初心者でも室内で育てやすいおすすめ観葉植物はこちら!選び方や育て方のコツも解説」
ほとんど日が当たらない場所(窓がない部屋など)のおすすめ:フェイクグリーン
窓がない部屋など、ほとんど日が当たらない場所では、観葉植物を育てるのは難しいです。
そこで、こういった部屋に置くのはフェイクグリーンがおすすめ。
光触媒で空気清浄能力をもつ種類もあり、何より世話をする手間がかかりません。
◆「フェイクグリーンのおすすめ通販サイト」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「観葉植物のおすすめ人気通販サイトをご紹介!(フェイクグリーンのサイト)」
「観葉植物の置き場所」についての疑問にお答えします
記事の最後に、「観葉植物の置き場所」についての疑問にお答えします。
〈疑問①〉観葉植物を特性に合わない場所に置くとどうなる?
観葉植物を特性に合わない場所に置くと、次の2点のようなことが起こります。
1)生長が遅くなり病気になり、最悪枯れることも
観葉植物を特性に合わない場所に置くと、生長が遅くなります。
そのまま置き続けると、どんどん弱って病気になり、最悪の場合は枯れてしまうことも。
また病気になると、虫がつきやすくなります。
そうなると植物を育てるのに、よけいな手間がかかってしまいます。
僕は特段、虫が苦手なわけじゃないですが、室内で育ていたハイビスカスにアブラムシがびっしりいたときは、さすがにゾゾッとしました…。
虫が苦手な方は、植物を病気にさせないように。
そして病気をさせないためには、植物の特性にピッタリの場所に置きましょう。
2)ヒョロヒョロと徒長(とちょう)する
観葉植物を特性に合わない場所に置くと、こちら↓のようにヒョロヒョロと徒長することも。
徒長とは、日光不足や水・肥料の与えすぎなどで、植物の枝や茎が必要以上にヒョロヒョロと長く伸びること
せっかく姿形が良い観葉植物が、何だか貧相な姿になってしまいます。
「何だか植物の姿がくずれてきたな」と思ったら、日光に当ててあげましょう。
〈疑問②〉特性に合わない場所にどうしても植物を置きたいときは?
たとえば、
トイレに、どうしてもアガヴェを置きたい!
(「やや暗い場所」に、「耐陰性」がない植物を置きたい)
のように、特性に合わない場所にどうしても植物を置きたいときは、半月~1ヶ月ごとに、いくつかの植物の置き場所を交替させてみてください。
つまり「植物に、日かげと日なたを行ったり来たりさせる」ということですね。
- トイレ(ほとんど日がささない場所)
↕(半月~1ヶ月ごと) - 窓ぎわ(日なたの場所)
これなら、「ずっとトイレに置く」よりも、植物が弱る可能性は低くなります。
ただし、どうしても植物は弱ってしまうため、病気にかかりやすくなることも。
とくに初心者の方は、できるだけ”植物の特性にあった場所”で育ててみましょう。
〈疑問③〉窓辺に置いた観葉植物の茎が曲がってしまうのはなぜ?
窓辺に観葉植物を置くと、こちら↓のように、茎が窓のほうに曲がってしまうことがあります。
これは、植物ホルモンのはたらきによって、陰になった側(窓と反対側)の生長が促されるため。
このままにしていると、茎はどんどん窓側に伸びてしまい、見た目がイマイチになってしまいます。
そこで鉢を180度まわして、曲がった側の茎が日に当たるようにしましょう。
茎がだんだんまっすぐになってきたら、2~3日に一度鉢の向きを少しずつ変えて、日光がまんべんなく当たるようにしてください。
鉢を少しずつ回して向きを変えるのは、茎が曲がる前から始めるのがオススメ。植物がまっすぐ伸びて、元気に育ちますよ。
〈疑問④〉”置き場所にピッタリの観葉植物”を教えてくれるサービスはある?
自分で考えても、”置き場所にピッタリの観葉植物”がわからないときは、オンラインサービスを使ってみましょう。
おすすめは”スキルのオンラインマーケット”のcoconala(ココナラ)。
500円~といった低料金で、園芸業界で長くはたらいた方などに相談できます。
観葉植物の育て方などのアドバイスを個別でもらえるので、「置き場所にピッタリの観葉植物がわからない」という方は、ぜひ利用してみてください。
まとめ:置き場所の条件にあった観葉植物を選びましょう
この記事では、観葉植物の置き場所はどこが良いのか、選び方のポイントやおすすめ品種、風水によい置き場所なども解説しました。
ぜひ記事を参考に、日当たりなどの置き場所の条件にあった観葉植物を選びましょう。
「↑各通販サイトのくわしい情報や、他のおすすめサイトを知りたい!」ときは、記事「観葉植物のおすすめ通販サイト」・「フェイクグリーンのおすすめ通販サイト」をどうぞ!
”毎日の作業風景”をご紹介しているAmebaブログ↓も、ぜひご覧ください。
◆「観葉植物の情報全般」は、記事「観葉植物まとめ」にまとめています。
参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 尾崎 忠・著『はじめてのインドアグリーン 選び方と楽しみ方』ナツメ社
- 書籍 平田 幸彦・監修『置き場所 手入れ 増やし方がわかるインテリア観葉植物』日本文芸社
- 書籍 尾崎 章・監修『インテリア・グリーン 観葉植物の選び方と育て方』西東社
- 書籍 紫月香帆・著『運が良くなる!間取りとインテリアのHAPPY風水』エクスナレッジ
- 書籍 直居 由美里・監修『幸せになる!風水の間取りとインテリア』成美堂出版