はじめて観葉植物を買ったんだけど、このあとは何をすればいいんだろ?水やりのタイミングや置き場所はどうすればいいのかな?
こんな疑問をお持ちの方はいませんか?
はじめて購入したときなどは、わからないことだらけですよね。
そこでこの記事では、観葉植物の購入後にやると良い4つのこと、購入後の水やり方法、虫がいたときの対処などを解説していきます。
「観葉植物を元気に育てるために、購入後にやるべきことを知りたい!」というときは、ぜひご覧ください。
観葉植物の購入後にやると良い4つのこと!
まずは、観葉植物の購入後にやると良い4つのことをご紹介します。
〈購入後にやると良い①〉購入した観葉植物の”特性”を調べる
購入後にやると良いことの1つめは、「購入した観葉植物の”特性”を調べる」です。
とくに、次のポイントをしっかり確認すると、観葉植物が育てやすくなります。
- 水やりのタイミング(鉢土の表面が乾く前・乾いてから・全体まで乾いてから など)
- 置き場所(日なた、レースのカーテン越しの窓辺 など)
- 肥料を与えるタイミングと量
本やウェブサイトでもいいですし、植物についていたラベルにも、品種名や育て方が書いてありますね。
品種を忘れないためにも、ラベルは捨てずに取っておいてください。
植物のふるさとや特性を調べる理由は、最適な環境(日当たり、水やりなど)を知るため。
種類によって、植物が好きな環境はまったく変わってきます。
たとえば、アジアンタム(土の表面が乾く前に水やり)とアスパラ(土がしっかり乾いてから水やり)に同じタイミングで水やりしてしまうと、どちらかがひと月もせずに枯れてしまうはずです。
せめて「水やりのタイミング」と「置き場所」だけはしっかり確認しましょう。これを知って、正しく実行すれば、枯れる原因の9割は解消したと思ってOK!
◆観葉植物の品種ごとの特性は、こちらの記事でもご紹介しています。
・記事「人気の観葉植物パキラの育て方!」
・記事「【観葉植物】コーヒーの木の特徴・育て方を解説!」
◆「水やりのタイミングをつかむ」を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
・記事「観葉植物の「水やりのタイミング」をつかむ手順を紹
〈購入後にやると良い②〉観葉植物の育成に必要な道具をそろえる
購入後にやると良いこと、2つめは「観葉植物の育成に必要な道具をそろえる」です。
いきなりすべてそろえようとせず、次のように段階を踏んで買い揃えてみましょう。
- 初心者さん
・サスティー
・水差し - 中級者さん
・植え替え(鉢替え)道具一式
・肥料
・ハサミ(園芸バサミ)
・霧吹き - 上級者さん
・活力剤(栄養)
・鉢カバー
・リーフクリン
・たくさんの植物を置けるワゴン・ラック
◆「観葉植物を育てるときにそろえてほしい道具」についてくわしくは、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「【観葉植物】室内で育てるときに必要なもの!」
〈購入後にやると良い③〉鉢底穴の有無・ポリポットの有無を確認する
購入後にやると良いこと、3つめは「鉢底穴の有無とポットの有無を確認する」です。
1)鉢底穴の有無を確認する
鉢の底を見て、穴があるかどうかを確認しましょう。
底に穴がないものは「鉢カバー」と呼ばれ、後述するように、水やりの方法が変わってきます。
また、底に穴がある鉢では、「受け皿」が必要。
とりあえず100均の「受け皿」で良いので購入しましょう。
◆「受け皿の選び方や使い方」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「観葉植物のおすすめ受け皿5選!失敗しない選び方も」
2)ポリポットの有無を確認する
次に、ポリポットの有無を確認します。
ポリポットとは、こちら↓のようなビニール製の安価なポットのこと。
ポリポットのまま売っている苗もあれば、こちら↓のようにポリポットがプラスチック鉢(プラ鉢)に入って売っている苗も。
「ポリポットのみ」と「ポリポット+プラ鉢」でも水やり方法が変わるので、しっかり確認しましょう。水やり方法は後述します。
〈購入後にやると良い④〉(葉先が枯れていたら)苗の根の状態を調べる
購入後にやると良いこと、4つめは、”葉先が枯れていた場合”や”苗が弱っている場合”に限られますが、「苗の根の状態を調べる」です。
たとえば、こちら↓のヨウシュコバンノキは、葉の7割が白っぽくなってしまっていたため、「見切り品」で半額でした。
購入後、ポットから抜いてみると、下画像のようにびっしりと根がまわっています。
根は「周りにある土」から水を吸い上げますが、これでは水が吸えません。
水が吸えないため、葉が枯れてしまうのです。
もうひとつ事例をご紹介すると、こちら↓のシンゴニウムは、やたらと葉がカサカサしていました。
ポリポットから出してみると、やはり太い根がびっしり回ってしまっています。
このように「根が表土にびっしり回って、水がうまく吸えない」状態にある苗では、はやめの「植え替え」が必要となります。
葉が枯れていなかったり、苗に異常がないようなら、ポットから出そうとしなくて大丈夫。根が育っていない苗だと、ポットから出すことで土がくずれて根が傷み、最悪枯れてしまうこともあります。
◆「観葉植物の植え替えのやり方と時期」についてくわしくは、こちらの記事でわかりやすく解説しています。
・記事「【観葉植物の植え替え】やり方とポイントをわかりやすく解説!」
・記事「【観葉植物の植え替え】最適な時期はいつ?植え替えのサインや冬の対応も紹介」
観葉植物の購入後の水やり方法
次に、観葉植物の購入後の水やり方法のご紹介です。
購入後の水やりは、「ポリポットの有無」で変わってきます。
苗が「ポリポットに入っている」ときの水やり方法
苗が「ポリポットに入っている」ときは、次の手順で水やりしましょう。
- 鉢(鉢カバー)からポリポットを取り出して水やり
- そのまま1日ほど経ってから、ポリポットを鉢(鉢カバー)に戻す
ここで、
「底に穴がない鉢(鉢カバー)」ならわけるけど、「底に穴がある鉢」だったら、ポリポットを入れたまま水やりしてもいいんじゃないの?
と思うかもしれません。
ですが多くの場合、鉢とポリポットは下画像のように底穴の位置が違います。
底穴の位置が違うと、水やり時の水はけが悪くなるんです。
そのため、一度鉢から出して水やりして、ある程度水が出たところで戻します。
穴の位置が違うと換気性も悪いので、「ポリポットに入っていたら植え替えする」のがベスト。でも初心者で慣れていないなら、上の方法で育てても問題ないです。
苗が「ポリポットに入っていない」ときの水やり方法
もし「ポリポットが無い」という苗の場合は、通常の水やりとなります。
くわしい手順は、記事「水やりにおすすめの道具はコチラ!水やり方法も紹介」をご覧ください。
「観葉植物の購入後にやること」の疑問にお答えします
記事の最後に、「観葉植物の購入後にやること」の疑問にお答えします。
〈疑問①〉購入した観葉植物に虫がいたらどうする?
観葉植物を購入したら、コバエが出てきた!虫はどうにかできないの?
こういったときは、「鉢ごと水に10分ほど浸けて、虫を退治する」という方法をとりましょう。
手順は次のとおり。
1.小さめのバケツなどに、鉢がちょうど浸かるくらいの水(できれば25~30℃くらいのぬるま湯)を入れる
2.水にゆっくりと鉢を浸ける
3.土がすべて水に浸かった状態で、10分ほど放置する
4.10分経ったら、浮いてきたゴミなどを捨てる
このゴミに、コバエの卵や幼虫がまざっていることもあります。
さらに強力にコバエを予防したいという方には、上記の方法のあとに、こちら↓も合わせて実施することをおすすめします。
1.鉢土の表面から3センチほどの土を削り取る
2.削り取ったところに、「プロトリーフ室内向け培養土」などの「有機質を使っていない培養土」を入れる
3.全体に水やりする
コバエは鉢土の表面に卵を生んで、幼虫が孵化します。「有機質を使っていない培養土」は、コバエのエサになりにくいため、増殖を抑えてくれます。
〈疑問②〉購入後の「植え替え」は冬でもやっていい?
冬に観葉植物を買ったら、けっこう根がビッシリ…。寒い冬でも「植え替え」ってしていいの?
冬に「植え替え」するときは、「根をくずさずに、そのまま大きい鉢に植える」ようにしてください。
植物にとって「植え替え」は、かなりのストレス。
寒い冬は、観葉植物にとってただでさえ苦手な時期なのに、「植え替え」まで行うと枯れることもあります。
そこで、いつもなら「土をくずし、根をほぐす」ところを、根をくずさずに植え替えしましょう。
やり方はカンタンで、次のとおり。
1.1号ぶん大きい鉢を用意する
(購入したのが3号鉢なら、4号鉢を用意)
2.底に鉢底石を敷き、培養土を入れる
3.ポリポットから出した苗を、そのまま新しい鉢に入れる
4.苗のまわりに培養土を入れる
5.水やりする
これなら、観葉植物に与えるダメージを最小にしつつ、植え替えが行なえます。
まとめ:購入後にやると良いことを実行して、元気な観葉植物を育てましょう
この記事では、観葉植物の購入後にやると良い4つのこと、購入後の水やり方法、虫がいたときの対処などを解説していきました。
ぜひ記事を参考に、”購入後にやると良いこと”を実行して、元気な観葉植物を育てましょう。
「↑各通販サイトのくわしい情報や、他のおすすめサイトを知りたい!」ときは、記事「観葉植物のおすすめ通販サイト」・「フェイクグリーンのおすすめ通販サイト」をどうぞ!
”毎日の作業風景”をご紹介しているAmebaブログ↓も、ぜひご覧ください。
◆「観葉植物の情報全般」は、記事「観葉植物まとめ」にまとめています。
参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 NHK出版・編『とことん答える800問!園芸なんでもQ&A』NHK出版