観葉植物を育てるうえで、基本であり、とても重要な「水やり」。
でも、人から教わることもあまりないため、
観葉植物に、いつ・どのくらい水をあげればいいのかわからない…。
という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、観葉植物の水やりにおすすめの道具や水やり方法、頻度、水やりチェッカーの使い方までご紹介していきます。
僕は以前、育苗会社で働いており、そこで「水やりの方法」をみっちり教わりました。また自宅では、長年観葉植物を育てきましたので、水やりについてはくわしいです。
「元気に育てるために、水やりのポイントを知りたい!」という方は、ぜひご覧ください。
観葉植物の水やりにおすすめの道具
まずは、観葉植物の水やりに必要な道具・あると便利な道具のおすすめ品をご紹介します。
お気に入りや使いやすい道具があると、作業も楽しくなります。ぜひ道具にもこだわってみましょう。
◆水やり道具のほかに「観葉植物を育てるときにそろえてほしい道具」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「【観葉植物】室内で育てるときに必要なもの!」
観葉植物の水やりに必要な道具のおすすめ品
はじめに、観葉植物への水やりに必要な道具2点のおすすめ品のご紹介です。
水差し
観葉植物に水をやるときには、葉に水がかからないよう株元に注ぐことができる、注ぎ口が細い「水指し」が便利です。
または、庭で使うものよりも小ぶりのジョーロでもよいですね。
ジョーロのハス口(注ぎ口についている部品)を取ると水やりがラクになります。
本体が透明で目盛りがついているものだと、液体肥料の希釈するときに量が確認できて便利です。
実用的な水差しのおすすめはこちら。
デザイン良しでおすすめな水差しはこちらです。
ただしインテリア性は抜群ですが、目盛りがないため「液肥の希釈」がやりづらい点はデメリット。
こちら↓の、MoMAで販売されているデザイン良し水差しもおすすめです。
◆「おすすめのじょうろ・水差し」は、こちらの記事でくわしくご紹介しています。
・記事「おしゃれで使いやすいおすすめじょうろを紹介!」
・記事「観葉植物におすすめのおしゃれな水差しはコチラ!」
葉水には霧吹き
水やりとは別ですが、高温多湿を好む観葉植物に欠かせないのが「葉水」。
室内で観葉植物に葉水を与えるときは、霧吹きを使います。
プラスチックなど軽い素材で、握るタイプだと作業がラクです。
逆さにしても使えるタイプだと、葉のウラへの霧吹きがしやすくなります。
実用的な霧吹きのおすすめはこちら。
「ロングノズル」で葉の裏面への葉水も与えやすく、「振り子ホース」で本体が逆さでも使えます。
デザイン良しでおすすめな霧吹きはこちらです。
水やり道具の購入なら、アイリスオーヤマの公式サイト「アイリスプラザ」もおすすめです。
観葉植物の水やりにあると便利な道具のおすすめ品
次は、観葉植物への水やりにあると便利な道具のおすすめ品です。
水やりチェッカー(水分計)
鉢の乾き加減がわからない…。いつ水やりすればいいの?
という方は、水やりチェッカー(水分計)を使ってみましょう。
鉢内の水分量を検知して、水やりが必要になったら色や目盛りの変化などで知らせてくれます。
おすすめの水やりチェッカー(水分計)は「サスティー」。
鉢のサイズに合わせて選んでみてください。
でも、育てている植物がたくさんあって、すべての鉢にサスティーを挿せない…。
というときには、こちら↓のような土壌水分計を使いましょう。
鉢土に挿したままではなく、必要なときだけ挿して測定。
鉢土の乾き具合と計測結果を見ていると、水やりのタイミングがだんだんわかってきますよ。
水やりの基本がわかったら、育てたい観葉植物を園芸店やネット通販などで探してみましょう。
おすすめの通販サイトはこちら↓です。
- 「たくさんの種類から選びたい」ならHitoHana
(↑観葉植物の品ぞろえが国内最大級の通販サイトです) - 「自分にピッタリな植物を知りたい」ならAND PLANTS
(↑”パーソナル植物診断”で、最適な植物を教えてくれます) - 「フェイクグリーンがほしい」ならプリマオンライン
(↑本物ソックリ・高品質な造花を販売するサイトです)
「↑各通販サイトのくわしい情報や、他のおすすめサイトを知りたい!」ときは、記事「観葉植物のおすすめ通販サイト」・「フェイクグリーン人気おすすめ品」をどうぞ!
観葉植物を育てるうえで重要な「水やり」の基本情報
次に、観葉植物を育てるうえで重要な「水やり」の基本情報をご紹介します。
水やりの基本:鉢土が乾いたらたっぷり与える
観葉植物への水やりの基本は「鉢土が乾いたらたっぷり与える」です。
よく聞く”まちがった水やり方法”は、「毎日水やりをする」や「毎週○曜日に水やりをする」など、あげる日を決めてしまっていること。
これでは、「水のあげすぎ」か「水のなさすぎ」で、まちがいなく枯れます。
また、
「乾燥させないほうが良い」と聞いたので、毎日ちょっとずつ水をあげてた…。
というのもよくありません。
大切なのは、鉢土が乾いたタイミングで水やりすること。
そして「ある程度乾燥させる」と「たっぷり水をあげる」のメリハリをつけること。
「鉢土が乾いたらたっぷり与える」を覚えて、植物を元気に育てましょう。
水やりが重要な理由:観葉植物が枯れる原因の8~9割は「水やりの失敗」だから
なぜ「水やり」が重要なのかというと、観葉植物が枯れる原因の8~9割は「水やりの失敗」と言われるからです。
水やりチェッカー「サスティー」の公式サイトでも、「植物を枯らしてしまう理由の8割は、水やりの失敗」と紹介しています。
僕もこれまで観葉植物を枯らした原因は、「水をあげすぎた」か「水やりを忘れた」のどちらかです。
逆に言えば、水やりがしっかりできれば、観葉植物を枯らすことはほとんどなくなるということ。
とはいえ、育苗農家などでも「水やり3年」や「水やり一生」と言われるほど、水やりを習得することは大変です。
ここからはコツをご紹介しますので、少しずつ覚えて、水やりを習得していきましょう。
水やりの役割:水分補給と空気の入れ替え
観葉植物の水やりには、次の2つの役割があります。
- 水分補給
- 鉢土の空気の入れ替え
上記2は、あまり知られていませんがとても大切。
根は呼吸しているため、酸素がいっぱいの「新鮮な空気」が必要です。
水をたっぷり与えると、鉢底穴から水が流れ出ます。
このとき、鉢の中の古い空気もいっしょに押し出され、新しい空気が引き込まれるのです。
なお、受け皿に水をためていると水が流れ出ないため、新しい空気が供給されません。
すると根は呼吸できなくなって、根腐れを起こしてしまいます。
受け皿の水は、こまめに捨てましょう。
観葉植物への水やりの頻度
「乾燥への強さ」が「ふつう」の植物の、平均的な水やり回数はこちら。
ただし水やりの頻度は、置き場所(日あたり、風通し)や鉢の大きさなどで変わります。
上記はあくまでも目安にして、水やりタイミングは鉢土の乾き具合で判断しましょう。
ちなみに、水やりに最適な時間帯は、一年をとおして”朝”。
その理由は、記事「観葉植物への水やりに最適な時間帯は?」でご紹介しています。
観葉植物の水やりのコツ
次に、観葉植物の水やりのコツについてご紹介します。
〈コツ①〉まずは植物の特性(水やりタイミング)を調べる
同じ観葉植物でも、品種によって「水やりをすべきタイミング」が違います。
そこでまずは、育てる観葉植物の特性(水やりをすべきタイミング)を調べましょう。
調べる方法としては、次のようなものがあります。
- 園芸店など、購入する店舗で店員さんに聞く
- 本で調べる
- サイトで調べる
マニアックな品種だと、本やサイトに載っていないこともあるので、できれば購入時に店員さんによく聞いておきましょう。
「水やりのタイミング」は、各植物の「乾燥への強さ」についての項目を確認。
大きく分けて3つのタイプがあり、春・秋の水やりの目安が次のようにわかります。
- 乾燥に弱い(プテリスといったシダ植物など)
:鉢土の表面が乾き始めたら水を与える - 乾燥に強い(ペペロミアといった多肉質の植物など)
:鉢土の表面が乾いてから2~3日後に水を与える - 普通(上記1・2以外の植物)
:鉢土の表面が乾き、鉢を持ち上げて軽いと感じたら水を与える
夏なら、もう少しはやいタイミングで水やり。
冬なら、さらに遅いタイミングで水やりします。
また、観葉植物の多くは多湿を好みますので、霧吹きで株全体に水をかけてあげます。
これが「葉水(はみず)」です。
葉のオモテだけでなく、ウラからも吹き、株全体を湿らせましょう。
◆観葉植物の特性は、こちらの記事でもご紹介しています。
・記事「観葉植物の種類と特徴を紹介!育て方のポイントや置き場所も」
◆「観葉植物を購入するときのポイント」や「どんなお店・通販サイトで購入するといいのか」は、こちらの記事でわかりやすく解説しています。
・記事「失敗しない観葉植物の買い方を紹介!購入前・購入店舗・購入後にやってほしいこと」
・記事「観葉植物はどこで買うと失敗しない?」
〈コツ①〉毎回”たっぷりと2~3回”水やりする
「水やりのタイミング」が来たら、観葉植物に水やりをします。
このときのポイントは次の2点。
- 毎回、鉢底から水が出るまでたっぷり水やりする
- 上記1の”たっぷりの水やり”を、2~3回くり返す
”たっぷり1回だけ”の水やりだと、土全体に水が行き渡らないことがよくあります。鉢土の全体に水が行き渡るように、できるだけ2~3回水やりしてあげましょう。
なお、この水やり方法は「乾燥に強い植物」でも「冬のあいだの水やり」でも変わりません。
「乾燥の強度」や「季節」で変わるのは「頻度・回数」であって、与える水の量はいつも一定(大量)です。
植物をよく枯らしてしまう人に聞くと、
「冬の水やりは控えめに」と聞いたから、週に1回ちょっとだけ水をあげてた…。
ということがありました。
これでは水の量が少なすぎて、乾燥して枯れてしまいます。
夏でも冬でも、乾燥を好む品種でも多湿を好む品種でも、次の手順でたっぷり水やりしてください。
手順1.鉢土の1箇所だけでなく全体に水をやる
鉢土の1箇所だけでなく、全体に水やりをします。
また、ちょびちょびあげるのではなく、鉢土の上(「ウォータースポット」といいます)に水がたまるくらい水やりしてください。
ウォータースポットにたまった水が一気に土にしみこんでいくことで、鉢内の古い空気を押し出して、空気の入れ替えが行われます。
手順2.底から水が出るほど水をやる
水やりの量は、「底から水が出るほど」です。
もし底から水が出ないなら、水やりの量が足りないということ。
再度、手順1のやり方で水をあげてください。
大きい鉢だと、底から水が出るまでに少し時間がかかります。1~2分ほど放置して、それでも水が出ないなら、もう一度水をあげましょう。
手順3.手順2の水やりを2~3回くりかえす
鉢底から水が出るのを確認したら、同じ水やりを2~3回くり返してください。
くり返すことで、鉢土全体に水が行き渡ります。
手順4.受け皿にたまった水を必ず捨てる
水やり後は、受け皿にたまった水を必ず捨てましょう。
そのままにしておくと、植物は呼吸ができなくて弱りますし、病気が発生することも。
手間ですが、毎回水を捨てることで、植物の健康が保てます。
〈コツ③〉夏は水やりを多く、冬は水やりを少なくする
植物は、季節によって生長する早さがちがうため、必要とする水の量も変わります。
その季節合わせて、水やりの頻度も変えましょう。
夏の水やり:回数が多い
夏は植物がよく生長するうえに、暑さで土が乾きやすいので、もっとも水を必要とします。
水やりの回数は、ほかの季節より多くしてください。
毎日水やりすることも多いので、夏は毎日鉢土の乾き具合をチェックしましょう。
冬の水やり:回数が少ない
冬は植物の生育がゆっくりだったり、休眠したりするので、水やりの回数を少なくします。
鉢土が乾いて、1~2日してから水やりをしましょう。(観葉植物の種類によります)。
ただし冬でも、室内の暖かい場所では生長を続ける品種もあります。
生長を続けている株には、春・秋と同じ頻度で水をやり、乾かし過ぎには注意してください。
◆「観葉植物の冬の管理のポイント」は、こちらの記事でくわしくご紹介しています。
・記事「【観葉植物】冬の管理のポイントを紹介!寒さで枯らさない水やり・置き場所も」
観葉植物の水やりがもっと上手になる方法
次に、観葉植物の水やりがもっと上手になる方法のご紹介です。
〈方法①〉水やりチェッカー・割り箸を使って水やりのタイミングを知る
初心者の方だと、鉢土を見ても、
これはもう乾いてるの?まだ乾いてないの?どう判断するの?
と迷ってしまうことが多いと思います。
本やサイトで「水やりの頻度」がわかっても、タイミングがわからなければ、意味がありませんよね。
そんなときには、水やりチェッカー・割り箸を使って水やりのタイミングを知りましょう。
くわしい手順は以下のとおりです。
①水やりチェッカー「サスティー」で水やりタイミングを知る
水やりタイミングを知る1つめの方法は、前述の「あると便利な道具」でもご紹介した、水やりチェッカー「サスティー」を使うやり方です。
サスティーを使えば、「鉢内の土の乾き具合」が色で確認できます。
初心者の方でも「水やりのタイミング」がわかって安心。
土に挿して、水分があるなら「水色」、乾くと「白」に変わります。
「グッドデザイン賞2015」を受賞したほどデザイン性が高いので、鉢土に挿しても観葉植物のインテリア性が壊れません。
約6〜9ヶ月ごとに中芯(リフィル)を交換すれば、新品と同じように使えます。
◆「水やりのタイミングをつかむ手順」は、こちらの記事でくわしくご紹介しています。
・記事「観葉植物の「水やりのタイミング」をつかむ手順を紹介!土の乾きを確認する3つの方法も」
〈方法②〉自動で水やりしてくれる「底面給水鉢」を使う
どうしても、鉢土の乾き具合がわからない。
または、
水やりが面倒くさい…。この手間を省きたい…。
というときは、自動で水やりをしてくれる道具を使ってしまいましょう。
ここでご紹介するのは「底面給水鉢(「底面灌水鉢」ともよばれます)」です。
底面給水鉢とは、水をためる容器が底にセットされている鉢のこと。
「根が地下から水を吸い上げる」という、自然に近い状態をつくり出すことで、植物は必要なときに必要なだけ水を吸い上げます。
底の水だけ忘れずに入れておけば、あとは自動で水やりが完了します。
おすすめは底面給水鉢でもっとも有名な、ドイツ生まれの「レチューザ」。
色、スタイルが美しく、水位計つきで使いやすさも考えられています。
「レチューザ」がちょっと高価、というときはリッチェルの「ミエルノPlus ポット」がおすすめです。
うちの「フィロデンドロン・セローム(ヒトデカズラ)」は、ミエルノでどんどん生長しています。
〈方法③〉たまにシャワーで、葉についたホコリを流す
月に1度ほど、ベランダやお風呂場でシャワーをかけて、観葉植物の葉についた汚れやホコリを洗い流しましょう。
葉のオモテから、ウラからと、全体にシャワーをかけると、病害虫の防除にもなります。
また、受け皿に水がたまることを気にせず水をあげられるため、たっぷりの水やりができます。
鉢内の古い空気を一気に押し出し、空気の入れ替えができて植物が元気に。
その後、シダ類など葉が細かく内部が蒸れやすい植物は、半日かげで風通しのよい場所において、水けをよく切ってください。
観葉植物の人気品種の水やり具体例
前述のとおり、水やりには植物の特性を知ることが大切です。
ここでは人気の高い3品種の特性と、具体的な水やり方法を解説します。
〈水やり具体例①〉観葉植物パキラの水やり
ある程度の土の乾燥には強いですが、湿潤を好みます。
春~秋は表土がやや乾いたら、たっぷり水を与えましょう。
冬は水やりを控え、霧吹きで葉水を与えます。
乾季には葉が落ちるという性質のため、水切れすると葉を落としますので注意が必要してください。
〈水やり具体例②〉観葉植物モンステラの水やり
湿潤を好むため、春~秋は表土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
冬は、15℃以上を保てないようなら、休眠期に入るため、水やりを控えましょう。
つねに15℃以上の暖かい部屋なら、秋と同じような水やりの頻度になります。
また、葉から水を垂らすことがありますので、量が多いときはやや乾かし気味に。
床に落ちた水滴は、すぐに拭き取ってください。
「マドカズラ」や「ハネカズラ」は、室内が乾燥するようなら、霧吹きでまめに葉水を与えます。
〈水やり具体例③〉観葉植物 幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)の水やり
ある程度の土の乾燥には耐えますが、あまり乾燥が続くと、下葉が枯れたり葉先が傷んできます。
春~秋は鉢土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。
冬は過湿にすると、根腐れを起こしやすいです。表土が乾いて1~3日してから、与えましょう。
また、霧吹きで葉水を与えます。
観葉植物の水やりQ&A
最後に、観葉植物の水やりについてのQ&Aをご紹介します。
[水やりQ&A①]夜に水やりをしてもいい?水やりに最適な時間は?
夜に水やりをしてもそこまで悪影響はありませんが、夜は植物も休むため、本来は水は必要ないもの。
そして、水やりに最適な時間は「朝」です。
特に夏は、一日留守にしていると、あっという間に水分がなくなり、株が傷むことも。
朝に水やりをして、夏の暑さを乗り切れるようにしましょう。
また、「朝に水やりをする」と決めると習慣化できるものです。
少し早く起きて、植物の状態と土の乾きを確認して、必要なら水やりをする。
習慣化できれば、「水やり忘れた!」ということもなくなります
[水やりQ&A②]葉水で床が濡れるのはなぜ?
クワズイモやモンステラなどサトイモ科の植物は、葉から水滴をたらすため、株の周囲に水滴が落ちる場合があります。
病気ではなく、自然現象ですので、特に心配することはありません。
やや乾かし気味に育てると、水滴の量が減るかもしれません。
床の水滴はすぐに拭きましょう。
また鉢のそばには、濡らしたくないものを置かないようにしてください。
[水やりQ&A③]水をやり忘れて、植物がぐったりしたらどうする?
夏は、水切れ・通風不足・暑さによる蒸れなどで、観葉植物が傷むことがよくあります。
1日水やりを忘れると、部屋に帰る頃には植物がぐったりしていることも。
そんなときは、大きめのバケツに水を入れ、そこに鉢ごと浸してゆっくり給水させましょう。
またアジアンタムなどシダ類は、水切れさせるとすぐに葉が縮れてしまいます。バケツの水に浸しても葉の縮れは元には戻りませんので、その部分を切ってしまいましょう。
株が弱っているので、風のあたらない半日陰で管理し、葉が再生するのを待ちましょう。
[水やりQ&A④]水をやり過ぎたときの対処方法は?
水をやりすぎて、観葉植物が弱ってしまったら、まずは水やりを止めて乾燥させましょう。
もし鉢の水がなかなか乾かないようでしたら、根腐れを起こして、水を吸い上げる力が弱ってしまっています。
このようなときは、鉢から株を取り出して、腐っていたり、傷んだ根を切り落とします。
そして前よりも小さい鉢に植え替えて、水をやりすぎないように管理してください。
◆「観葉植物の植え替えのやり方と時期」についてくわしくは、こちらの記事で解説しています。
・記事「【観葉植物の植え替え】やり方とポイントをわかりやすく解説!」
・記事「【観葉植物の植え替え】最適な時期はいつ?植え替えのサインや冬の対応も紹介」
[水やりQ&A⑤]旅行などで長期不在にするときの水やりはどうする?
5日ほどまででしたら、以下のように工夫して対応します。
ですがそれ以上だと、自動給水などのグッズを使用するしかありません。
こちらの「水やり楽だぞぅ」は、「3週間の留守でも野菜が無事だった」と報告するサイトもあります。
[長期不在時の対応①]2~3日の留守の場合
できるだけ涼しく、日が当たらない北向きの部屋で、換気用の小窓を開いておけるところに植物を移動します。
出かける日の朝にたっぷり水やりをしたら、新聞紙を濡らして鉢土を覆いましょう。
[長期不在時の対応②]4~5日の留守の場合
できるだけ涼しく、日が当たらない北向きの部屋で、換気用の小窓を開いておけるところに植物を移動します。
出かける日の朝にたっぷり水やりをしたら、新聞紙を濡らして鉢土を覆いましょう。
そしてさらに、受け皿に3センチほど水をためておきます。
ただし、これはあくまで応急処置。
帰宅したらすぐに受け皿の水を捨て、新聞紙をはがし、いつもの場所に戻してください。
[水やりQ&A⑥]水やりには雨水・水道水・浄水器どれがよい?
観葉植物によい水は、雨水だといわれます。
それは、雨水には水道水などと違って、植物によい栄養素が、微量ですが含まれているため。
特に雷がなっているときは、窒素が多くなるといわれます。
ただし、雨水を貯めるタンクに藻が発生しないように気をつけてください。
日光を遮ることで、防ぐことができます。
水道水と浄水器は、どちらでもかまいません。
日本の水道水は、当然ですが、人が安全に飲めるように管理されています。
ですので浄水器でろ過した水でなくとも、植物には害はありません。
雨水のような栄養を求めるのであれば、肥料で補いましょう。
[水やりQ&A⑦]大きい観葉植物への水やりのポイントは?
大きい観葉植物への水やりも、基本的には小さいものと変わりません。
ただし受け皿にたくさんの水がたまると、いちいち捨てるのが大変ですよね。
そこでおすすめするのは「一度の水やりで必要な量をはかって、あとは決まった量をペットボトルなどであげる」という方法。
たとえば、1Lのペットボトルいっぱいに水を入れて、水やりします。
何度か手を止めながら水やりして、鉢底から水が出てきたときの、ペットボトルの残量をメモします。
1Lから残量を引いた値が、その植物に必要な水やりの量です。
次からはその量をはかって水やりすれば、よけいな水を受け皿にためることがなくなります。
◆「大きいサイズの観葉植物のおすすめ品や選び方」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「【大型の観葉植物】おすすめはコチラ!」
[水やりQ&A⑦]「観葉植物の水やりのポイント」を教えてくれるサービスはある?
「観葉植物の水やりのポイントを、もっとくわしく知りたい!」というときは、オンラインサービスを使ってみましょう。
おすすめは”スキルのオンラインマーケット”のcoconala(ココナラ)。
500円~といった低料金で、園芸業界で長くはたらいた方などに相談できます。
観葉植物の育て方・コーディネートなどのアドバイスを個別でもらえるので、「せっかく購入した植物を枯らせたくない!」という方は、ぜひ利用してみてください。
まとめ:適切な水やりで観葉植物を元気に
この記事では、育苗会社で働いた経験をいかして、観葉植物の水やりにおすすめの道具や水やり方法、頻度、水やりチェッカーの使い方までご紹介してきました。
観葉植物を育てるうえで、水やりは最も大切。
適切な水やりの方法を覚えて、元気な観葉植物を育てていきましょう。
「↑各通販サイトのくわしい情報や、他のおすすめサイトを知りたい!」ときは、記事「観葉植物のおすすめ通販サイト」・「フェイクグリーンのおすすめ通販サイト」をどうぞ!
”毎日の作業風景”をご紹介しているAmebaブログ↓も、ぜひご覧ください。
◆「観葉植物の情報全般」は、記事「観葉植物まとめ」にまとめています。
参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 山方 政樹・著『失敗しない観葉植物の育て方』西東社