観葉植物を購入しようとして、

いろんなお店で売ってるけど、観葉植物はどこで買うといいの?
という疑問をお持ちの方はいませんか?
今は、園芸店やホームセンターだけでなく、雑貨店や100円ショップでも観葉植物が売っています。
でも100円ショップの苗だと「ちゃんと育つのかな?」と不安になりますよね。
そこでこの記事では、観葉植物はどこで買うといいのか、販売するお店ごとの特徴やおすすめ度、失敗しない購入方法・選び方、おすすめ観葉植物・通販サイトまでご紹介します。
「はじめて育てるので、丈夫な苗を買いたい」というときは、ぜひご覧ください。

ちなみにこの記事で「失敗」とは、「状態の良くない株を購入してしまうこと」を指します。
◆「観葉植物を育てるときにそろえたい道具」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「【観葉植物】室内で育てるときに必要なもの!」
お店?通販?観葉植物はどこで買うといい?

まずは、”観葉植物はどこで買うといいのか?”をご紹介します。
「園芸店・花屋」と「ネット通販サイト」で買うと失敗の可能性は低い
結論としては、「園芸店・花屋」と「ネット通販サイト」で買うと、失敗の可能性は低いです。

それぞれの販売店の特徴は次項でご紹介しますが、やはり専門店ですので、状態の良い苗がそろっています。そして店頭で販売されているあいだも、行き届いた世話をされ、十分な日の光を浴びることも。
たとえ苗を育てる育苗会社や農家でしっかり育てられても、日の光が届かない販売店で、いいかげんに管理されると苗は弱ります。
「どこで買うか」はけっこう重要。
ぜひ信頼できる「園芸店・花屋」・「ネット通販サイト」を見つけましょう。
初心者さんが「失敗=状態の悪い苗」を買うことのデメリット
なぜ初心者さんが「失敗=状態の悪い苗」を買うことを避けたほうがいいかというと、次のようなデメリットがあるからです。
- 姿形がくずれる
- 葉の色が悪くなる
- すぐに病気になる
- 虫がつくことがある
つまり、「育てるのが大変(よけいな手間がかかる)」なうえ、「インテリアとしてもイマイチ」に。
これでは”育てやすく、インテリアにもなる”という観葉植物の良さがなくなってしまいます。
初心者さんは、できるだけ「園芸店・花屋」・「ネット通販サイト」で購入しましょう。
そして購入時には、店員さんやサイト側に「育て方のポイント」を確認してください。
どこで買うといい?観葉植物の販売店ごとの特徴とおすすめ度

次に、”販売店ごとの特徴とおすすめ度”をご紹介します。
「観葉植物はどこで買うといいのかな?」と迷っているときは、参考にしてください。
園芸店・花屋(おすすめ度☆☆☆)
まずは「園芸店・花屋」で、おすすめ度は☆3つです。

やはり植物販売の専門店ですから、販売中の苗の管理がしっかりしています。
またビニールハウスや透明な天井などで、太陽光が取り込める店舗が多数。
日光不足で弱ったり、徒長したりする苗の数は減ります。
後述するとおり、お客さんが多い店を選べば間違いありません。
あとは良い苗を選びましょう。
ちなみに次項でご紹介する、やはりおすすめ度☆3の「ネット通販」とくらべ、「園芸店・花屋」には次のようなメリットがあります。
- 実際に植物を手にとって見られる
- 店員さんに、育て方のポイントをしっかり聞ける
- 植物がならんでいる風景をみると癒やされる
ネット通販サイト(おすすめ度☆☆☆)
次は「ネット通販サイト」で、おすすめ度は☆3つです。
こちらもやはり植物販売の専門店ですから、販売中の苗の管理がしっかりしているところが多い。
またネット通販サイトが「園芸店・花屋」より優れている点がこちら。
- たくさんの種類の観葉植物が販売されている
- マニアックな種類(珍奇植物)を販売しているサイトもある
- 宅配便で届くので、大型の観葉植物を購入しても持ち帰りの苦労がない

地元の園芸店では見たことがない品種を買えるのが、通販サイトの魅力ですね。
ただし、次の点には注意しましょう。
- サイズ感がつかみにくい:とくに大型の株を購入するときは、メジャーなどで実際に大きさを確認する(置き場所も測ってみるといいです)
- 通販サイトに当たりハズレがある:大手の通販サイトを利用する、信頼できるSNSのフォロワーさんが勧める通販サイトを利用する
ホームセンター(おすすめ度☆☆)
次は「ホームセンター」で、おすすめ度は☆2つです。
「ホームセンター」が「園芸店・花屋」と「ネット通販サイト」よりも優れている点はこちら。
- 植物のほかに、培養土・鉢・肥料・園芸道具などを数多くそろえている
- 気軽に入って購入できる

培養土や肥料を買うなら、「ホームセンター」の方がいいですね。そして園芸店よりも気軽に入れて、工具のついでに植物も買えます。
ですが「ホームセンター」のおすすめ度が☆2つな理由は次のとおり。
- 植物にまったく力を入れていない店舗がある
- 観葉植物の生育にくわしい店員さんが少ない
野菜苗や花苗にくわしい店員さんは多くても、観葉植物だと「あ~、ごめんなさい。ちょっとそこまでは…」ということがよくあります。
雑貨店・インテリアショップ(おすすめ度☆)
「雑貨店・インテリアショップ」のおすすめ度は☆1つです。
そして「雑貨店・インテリアショップ」が「園芸店・花屋」と「ネット通販サイト」よりも優れている点はこちら。
- インテリア性の高い植物と鉢を購入できる
かわいい鉢やおしゃれな鉢に、ピッタリの植物が植えられており、部屋の雰囲気がやわらかくなります。
ただ、「雑貨店・インテリアショップ」には次のようなデメリットも。
- 太陽光が入らない店舗が多いため、植物が弱る
- 観葉植物の生育にくわしい店員さんは少ない
- 植物にくわしくない店員さんが管理するため、植物が弱る
お値段がそこそこすることも多いため、初心者の方は「雑貨店・インテリアショップ」での購入は避けることをおすすめします。
ダイソーなど100円ショップ(おすすめ度☆)
最後にご紹介するのは、ダイソーなど「100円ショップ」で、おすすめ度は☆1つです。
「100円ショップ」のメリットは、何よりこちら。
- 安い!
少し大きい苗でも330円ほどですので、気軽に購入できます。
ですが、「雑貨店・インテリアショップ」と同様で、こちらのデメリットが。
- 太陽光が入らない店舗が多いため、植物が弱る
- 観葉植物の生育にくわしい店員さんは少ない
- 植物にくわしくない店員さんが管理するため、植物が弱る
「雑貨店・インテリアショップ」よりも観葉植物が売れますので、「100円ショップ」のほうが苗の状態はいいようです。
とはいえ、大量に生産された苗ですので、もともとの品質もどうなのかと…。
園芸店を見てもらうと、500円以下で買える苗もけっこうあります。
初心者の方は、ぜひ園芸店を見てみましょう。
失敗しない観葉植物の購入方法と選び方

次に、失敗しない観葉植物の購入方法と選び方をご紹介します。
失敗しない購入方法:良い「園芸店・花屋」・「ネット通販サイト」を選ぶ
失敗しない観葉植物の購入方法のポイントは、良い「園芸店・花屋」・「ネット通販サイト」を選ぶことです。
以下でくわしく解説します。
◆「観葉植物の選び方・おすすめ・買い方」は、こちらの記事でくわしくご紹介しています。
・記事「失敗しない観葉植物の選び方!」
・記事「失敗しない観葉植物の買い方を紹介!購入前・購入するときにやってほしいこと」
良い「園芸店・花屋」の選び方
良い「園芸店・花屋」の選び方のポイントはこちら。
- 店内の日当たりがよく、
- お客さんが多く、
- ていねいに説明してくれる店員さんがいる店を選ぶ
こういったお店では「状態のよい株」に出会える確率が高いです。
ホームセンターも、できれば上記ようなの店舗を選んでください。
100円ショップや雑貨店だと、日当たりを求めるのは難しいので、せめて「売れ残った感じのしない苗」を選びましょう。
◆「山形県と宮城県のおすすめ園芸店」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「山形県のおすすめ園芸店・花屋・植物園」
・記事「宮城県のおすすめ園芸店・花屋・植物園」
良い「ネット通販サイト」の選び方
良い「ネット通販サイト」の選び方のポイントは次のとおり。
- 観葉植物の大きさや鉢のサイズなどの細かい情報が記載されている
- 観葉植物の情報や育て方などがサイトに記載されている
- 実際に出荷する株の写真データを送ってくれる
- 大手の通販サイトである(「観葉植物 通販」などでgoogle検索すると上位に出てくる)

上記1・2は「必須」、3は「あればなお可」、4は「迷ったらこれ」というところです。
珍しい植物なども販売されていますので、ぜひいろいろと探してみましょう。
◆「おすすめの通販サイト」は、こちらの記事でをご紹介しています。
・記事「観葉植物のおすすめ通販サイト!「おしゃれ・大型・安い・多種類」の人気オンラインショップが登場」
失敗しない選び方:元気で状態のよい株を選ぶ
次に、お店で観葉植物を選ぶときのポイントとしては、「元気で状態のよい株」を選びましょう。
具体的にチェックしたい項目はこちら。
- 株全体に勢いがある
- 葉が密に茂っている
- 枝や葉が徒長(ヒョロヒョロと間延びすること)していない
- 葉の色がイキイキしており、葉先などが枯れていない
- 葉や枝などに虫がついていない
- 鉢土の表面にゼニゴケが生えていない
- 品種を書いたラベルがついている
こちら↓がゼニゴケ。
鉢土の表面に生えてきます(そう簡単には生えないんですけどね)。


ほしい品種が何株があるときは、いちばん状態がいいものを選びましょう。苗の健康度は、育てやすさにも大きく影響します。
◆「初心者でも育てやすい・大きいサイズの観葉植物のおすすめ品や選び方」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「初心者でも室内で育てやすいおすすめ観葉植物はこちら!選び方や育て方のコツも解説」
・記事「育てやすい大型の観葉植物おすすめ5選!選び方や飾り方のコツも紹介」
購入後は枯れやすいので注意
購入後すぐは、観葉植物が枯れやすくなります。
これは、販売されていたお店の環境に慣れていた植物が、ちがう場所に移され、環境の変化についていけないことがあるため。
そこで購入後2週間ほどは、次のような点に注意してください。
- 明るい日差しが好きな品種でも、いきなり窓辺には置かない
(販売店と同等の明るさの場所に置く) - 肥料を与えない
- 水やりをやや控え気味にする

「状態の良い苗」であっても、購入後に弱ることはあります。ただし「状態の悪い苗」よりも枯れにくいです。
◆「観葉植物を購入後にやること」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「観葉植物の購入後にやると良い4つのこと!水やり方法や虫がいたときの対処も解説」
初心者でも育てやすいおすすめ観葉植物

次に、初心者でも育てやすいおすすめ観葉植物のご紹介です。
[育てやすい観葉植物①]パキラ
![[育てやすい観葉植物①]パキラ](https://plant-mag.com/wp-content/uploads/2021/10/51dCzgflT4L._AC_-1-1-1.jpg)
育てやすさ | ★★★(カンタン) |
耐陰性 | ある |
耐寒性 | 普通 |
乾 燥 | 強い |
ミニ観葉としても出まわっている「パキラ」。
上写真のように、幹を三編みにして仕立てるスタイルも人気です。
春~秋は直射日光がないと育ちが悪かったり、とくに夏はほぼ毎日水やりが必要。
その点に気をつければ、どんどん育ってくれます。
◆パキラの育て方や水やりは、こちらの記事でくわしく紹介しています。
・記事「【人気観葉植物のパキラ】育て方・植え替え・水やり・剪定・挿し木の方法まで徹底解説」
[育てやすい観葉植物②]ポトス
![[育てやすい観葉植物②]ポトス](https://plant-mag.com/wp-content/uploads/2021/10/61mLLTcnfBL._AC_SL1200_-1-1-1.jpg)
育てやすさ | ★★★(カンタン) |
耐陰性 | 普通 |
耐寒性 | 普通 |
乾 燥 | 普通 |
育てやすい観葉植物の代表格ともいえる「ポトス」。
育て方はもうとにかくカンタンで、たまに水をあげれば、ほぼ放ったらかしでもOKです。
茎を切って、水に挿すだけでも育つくらい丈夫(「水挿し」といいます)。
どんどんつるがのびてくるので、鉢をスタンドに載せたり、ハンギング(吊るすスタイル)でつるを垂らすなど、さまざまなスタイルで葉の緑を楽しめます。
・通販サイト「HitoHana」でポトスを見る
・通販サイト「ブルーミングスケープ」でポトスを見る
[育てやすい観葉植物③]ユッカ
![[育てやすい観葉植物③]ユッカ](https://plant-mag.com/wp-content/uploads/2021/10/51jCbHVu27L._AC_-1.jpg)
育てやすさ | ★★★(カンタン) |
耐陰性 | ある |
耐寒性 | ある |
乾 燥 | 強い |
お店の開店祝いなどでも贈られる「ユッカ」。
育てやすいというポイントも、贈り物に選ばれる理由のひとつのようです。
正式には「ユッカ・エレファンティペス」という名称で、「青年の木」ともよばれます。
マイナス3度まで耐えるうえに、乾燥にも強い。
しかも上に上にのびていきますので、インテリアとして部屋においても、広いスペースは必要ありません。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの「観葉植物」人気ランキング
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの「観葉植物」人気ランキングは、こちらからご覧いただけます。
「どの観葉植物がいいか」を選ぶときの参考にどうぞ。
・Amazon:観葉植物の売れ筋ランキング
・楽天市場:観葉植物ランキング
・Yahoo!ショッピング:観葉植物ランキング
観葉植物の室内での育て方のポイント

観葉植物の、室内での育て方のポイントは次の4つです。
- 置き場所(光・温度・湿度)
- 水やり
- 土選び
- 肥料
特に、上記1・2が重要です。
まずは育てやすい品種を選んで、少しずつ観葉植物を育てることに慣れていきましょう。
◆「観葉植物の育て方のポイント」のくわしい説明は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「観葉植物の室内での育て方のポイントを解説!」
まとめ:観葉植物をどこで買うか迷ったら「園芸店・花屋」・「ネット通販サイト」へ
そこでこの記事では、失敗したくない初心者さん向けに、観葉植物はどこで買うといいのか、販売するお店ごとの特徴やおすすめ度、失敗しない購入方法・選び方、おすすめ観葉植物・通販サイトまでご紹介しました。
ぜひ記事を参考に、観葉植物をどこで買うか迷ったら「園芸店・花屋」や「ネット通販サイト」で探してみてください。
◆植物には「幸福度・生産性が高まる、空気を清浄化する」などのメリットも。くわしくはこちらの記事でご紹介しています。
・記事「部屋で観葉植物を育てるメリットとは?」
◆観葉植物の特性は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「観葉植物の種類と特徴を紹介!育て方のポイントや置き場所も」
◆「育て方や増やし方、おすすめ品種など観葉植物の情報全般」は、こちらの記事でまとめています。
・記事「【観葉植物まとめ】育て方のポイント、増やし方などすべて紹介」
参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 尾崎 忠・著『はじめてのインドアグリーン 選び方と楽しみ方』ナツメ社
- 書籍 平田 幸彦・監修『置き場所 手入れ 増やし方がわかるインテリア観葉植物』日本文芸社