観葉植物を育てていて、
観葉植物にあげる栄養剤で、おすすめはどれ?
活力剤は、どんなときにあげればいいの?肥料とはちがうの?
といった疑問をお持ちではありませんか?
植物を元気にする栄養剤(活力剤)ですが、どう使えばいいのかは、イマイチわかりづらいですよね。
そこでこの記事では、観葉植物の栄養剤(活力剤)のおすすめ品やどんなときに必要か、選び方、使い方まで解説していきます。
「栄養剤のことを知って、観葉植物を元気に育てたい!」というときは、ぜひご覧ください。
観葉植物のおすすめ栄養剤(活力剤)を形状・タイプごとに紹介
まずは、観葉植物のおすすめ栄養剤(活力剤)を、形状・タイプごとにご紹介します。
希釈タイプのおすすめ:リキダス(ハイポネックス)
希釈タイプの観葉植物のおすすめ栄養剤(活力剤)は、ハイポネックスの「リキダス」です。
今回のおすすめ品のなかで、僕が最もおすすめするのがこの「リキダス」です。活力剤選びに迷ったときは、これを選べば問題なし!
特徴は、植物の生育に必要な養分の吸収を高めるコリン、フルボ酸、アミノ酸を配合している点。
この独自配合技術によって、特許を取得しています。
ほかにも、カルシウム・鉄・銅・亜鉛・モリブデンなど各種ミネラルを配合し、植物に活力を与えます。
葉面散布もできるので、冬の寒さで元気がないときは、葉水で与えられる点も気に入っています。
顆粒タイプのおすすめ:植物活力液HB-101(フローラ)
顆粒タイプの観葉植物のおすすめ栄養剤(活力剤)は、テレビやラジオの広告でおなじみ、フローラの「植物活力液HB-101」です。
原料は、杉・桧・松・オオバコから抽出した植物の栽培のための活力成分。
微生物を活性化させることで、植物を元気にします。
顆粒タイプは、液体タイプとは違って「じっくり効く」タイプ。
約3ヶ月もの間、効果が持続します。
メーカーでは「苗を植える時」の使用もすすめており、「苗がよく育つようになる」とのこと。
ぜひ観葉植物の「植え替え時」にも使ってみましょう。
アンプルタイプのおすすめ:観葉植物用活力剤(ヨーキ産業)
鉢に挿し込む「アンプルタイプ」の観葉植物のおすすめ栄養剤(活力剤)は、ヨーキ産業の「ヨーキ産業 観葉植物用活力剤」です。
ふくまれる成分は、700倍にうすめたチッソ・リン酸・カリと、マンガン・鉄・亜鉛などのミネラル要素。
これらがバランスよく配合されています。
10本で172円ですので(記事作成時点)、コスパが良すぎです。
スプレータイプのおすすめ:ビタプランツアロマ観葉植物活力スプレー(中島商事 トヨチュー)
スプレータイプの観葉植物のおすすめ栄養剤(活力剤)は、中島商事 トヨチューの「ビタプランツアロマ観葉植物活力スプレー」です。
葉から吸収できる、特殊なリン・カリ成分がはいった活力剤。
ユーカリエキスを配合し、室内にさわやかな香りが伝わります。
元気がない植物は、根が傷んでいることが多いため、葉から与える方法も覚えておきましょう。
活力剤を使ってもっと観葉植物を育てたいときは、園芸店やネット通販などで探してみましょう。
おすすめの通販サイトはこちら↓です。
- 「たくさんの種類から選びたい」ならHitoHana
(↑観葉植物の品ぞろえが国内最大級の通販サイトです) - 「自分にピッタリな植物を知りたい」ならAND PLANTS
(↑”パーソナル植物診断”で、最適な植物を教えてくれます) - 「フェイクグリーンがほしい」ならプリマオンライン
(↑本物ソックリ・高品質な造花を販売するサイトです)
「↑各通販サイトのくわしい情報や、他のおすすめサイトを知りたい!」ときは、記事「観葉植物のおすすめ通販サイト」・「フェイクグリーン人気おすすめ品」をどうぞ!
観葉植物の栄養剤(活力剤)の基本情報
次に、観葉植物の栄養剤(活力剤)の基本情報をご紹介します。
◆栄養剤(活力剤)のほかに「観葉植物を育てるときにそろえてほしい道具」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「【観葉植物】室内で育てるときに必要なもの!」
観葉植物の栄養剤(活力剤)とは?明確な定義はありません
観葉植物の栄養剤(活力剤)とは、植物に活力を与えたり、弱っている植物の回復をサポートするものです。
ただし、肥料のように明確な(法律などで決められた)定義はありません。
そのため製品によって、含まれる要素はさまざま。
大きくわけると、栄養剤(活力剤)には次の2タイプがあります。
- 肥料成分(チッ素・リン酸・カリ)をふくむが、量が少ないもの
- 肥料成分がふくまれず、植物抽出物や特定の物質が入っているもの
観葉植物の栄養剤(活力剤)と肥料との違いとは?
観葉植物の「肥料」と「活力剤(栄養剤)」の違いは、「チッソ・リン酸・カリが一定以上含まれているかどうか」。
含まれているなら「肥料」です。
このルールは「肥料取締法」という法律(くわしくは後述)で決められており、「肥料の定義」は次のとおり。
- 肥料の定義:「チッソ・リン酸・カリ」がそれぞれ0.1%以上、もしくは2成分以上の合計量が0.2%以上含まれるもの
ちなみに「チッソ・リン酸・カリ」は、「肥料の三要素」ともよばれ、植物の生長には欠かせない栄養素です。
上記でわかるとおり、栄養剤(活力剤)は肥料の代用品にはなりません。
(「肥料の三要素」が少なすぎるため)
植物が元気なときには「肥料」を使い、元気がないときには「活力剤」を使うなど、上手に使い分けましょう。
◆「観葉植物の肥料のおすすめや選び方」は、こちらの記事でご紹介しています。
・記事「観葉植物のおすすめ固形・液体肥料を紹介!」
◆「観葉植物への肥料と栄養剤(活力剤)の違いと使い分け方」をよりくわしく知りたいときは、こちらの記事をどうぞ。
・記事「観葉植物の「肥料」と「活力剤(栄養剤)」の違いとは?どっちを使うといい?」
観葉植物への栄養剤(活力剤)の効果:製品によってバラバラなのでよく確認を
観葉植物への栄養剤(活力剤)の効果は、製品によってバラバラ。
製品の購入時には、効果をよく確認しましょう。
たとえば、各製品はパッケージなどで、次のような効果を紹介しています。
- 効果①:リキダスの場合
・暑さでバテ気味の時や冬の寒さへの抵抗性をつける
・植えつけや植え替え時に根の活力をアップする
・根の張りを良くする - 効果②:HB-101の場合
・植物を活力化する
・バランスの良い土壌を作る
・植物の免疫活性、防虫効果 - 効果③:ヨーキ産業 観葉植物用活力剤の場合
・深い艶と鮮やかさ、輝きがよみがえる
・植物がイキイキ育つ
製品によっては「根を元気にするもの」や「土を元気にするもの」も。
まずは製品の情報をよく確認しましょう。
観葉植物の栄養剤(活力剤)はいつ・どんなときに必要?
次に、観葉植物の栄養剤(活力剤)はいつ・どんなときに必要なのかをご紹介します。
栄養剤(活力剤)は「調子が悪い」・「植え替えした」ときに使いましょう
栄養剤(活力剤)は、観葉植物の「調子が悪い」・「植え替えした」ときに使いましょう。
たとえばハイポネックスによれば、活力液「リキダス」は次のときに使ってほしいと案内しています
使い方
ハイポネックス 公式サイトより
こんな時に効果的!
●暑さでバテ気味の時や冬の寒さへの抵抗性をつけたい
●植えつけや植え替え時の根の活力アップに(さし木・さし芽・株分けにも効果的!)
●野菜のカルシウム欠乏症(トマトの尻腐れ症、ハクサイの芯腐れ症など)の予防に
●根の張りを良くしたい
●成り疲れで元気がない
同じように「ヨーキ産業 観葉植物用活力剤」では、以下のように記載。
こんな時にご使用ください。
植物が芽を出すときに。
ヨーキ産業 公式サイトより
花が咲く時に。
バランスの良い栄養補給に。
夏の日照りで弱った時、冬の寒さに負けてきた時に。
植え替えなどで弱めた時に。
花や葉の艶、根に元気がない時に。
土がやせている時に。
ただし、多くの栄養剤(活力剤)で共通して、「植物を元気にしたいとき」・「植物が弱っているとき」とありますが、購入時には念のため、どんな働きがあるのか確認しましょう。
与え方のおすすめ:植物が正常なときも液肥と組み合わせて与える
前項で、「栄養剤(活力剤)は調子が悪い・植え替えしたときに使う」とご紹介しましたが、観葉植物が正常なときにもおすすめ。
正常なときには、液肥と栄養剤(活力剤)を組み合わせて与えてみましょう。
ただし、組み合わせて与えるときは、下記1の栄養剤(活力剤)は使わないでください。
- 肥料成分(チッ素・リン酸・カリ)をふくむが、量が少ないもの
- 肥料成分がふくまれず、植物抽出物や特定の物質が入っているもの
1の栄養剤(活力剤)は、肥料と成分がかぶりますから、成分が濃くなって「肥料焼け」を起こす可能性もあるためです。
「リキダス」など、肥料成分が入っておらず、微量要素などを含む製品を選ぶとOKです。
与える頻度は、パッケージに記載された回数を参考にしてください。
(リキダスだと、「1週間に1回」と明記されています)
与え方がわからないときはオンラインサービス利用を
自分で考えても、観葉植物への栄養剤(活力剤)の与え方がわからない…。
こんなときは、オンラインサービスを使ってみましょう。
おすすめは”スキルのオンラインマーケット”のcoconala(ココナラ)。
500円~といった低料金で、園芸業界で長くはたらいた方などに相談できます。
観葉植物の育て方などのアドバイスを個別でもらえるので、「どうしても栄養剤(活力剤)の与え方がわからない」という方は、ぜひ利用してみてください。
◆「観葉植物の種類と特性」は、記事「観葉植物の種類と特徴を紹介!」でまとめています。
◆「シーン別のおすすめ観葉植物」は、こちらの記事でご紹介しています。
・大型、初心者向け、枯れない・枯れにくい、吊るすタイプ、土を使わない、虫がわかない・わきにくい
・リビングにピッタリ、玄関にピッタリ、オフィスにピッタリ
観葉植物への栄養剤(活力剤)の選び方
次に、観葉植物への栄養剤(活力剤)の選び方をご紹介します。
観葉植物への栄養剤(活力剤)の選び方①:アンプル・スプレーなど使い方から選ぶ
栄養剤(活力剤)の選び方ひとつめは、「アンプル・スプレーなど使い方から選ぶ」です。
使い方からみると、次のようなタイプがあります。
- 希釈(うすめる)タイプ:うすめて使うタイプ
- 顆粒タイプ:そのまま土にまいて使うタイプ
- ストレートタイプ:そのまま水の代わりに与えるタイプ
- アンプルタイプ:鉢に挿して使うタイプ
- スプレータイプ:葉や土にスプレーして使うタイプ
育てている観葉植物の数が多いときは、上記1の希釈タイプがおすすめ。
1000倍などにうすめるため、コスパはかなりいいです。
ラクなのは上記3のアンプルタイプで、必要なときだけ挿しておけばOK。
「どの使い方が自分に合っているか?」を考えて、タイプを選んでみましょう。
観葉植物への栄養剤(活力剤)の選び方②:ふくまれる成分・働きから選ぶ
2つめの栄養剤(活力剤)の選び方は、「ふくまれる成分・働きから選ぶ」です。
前述しましたが、栄養剤(活力剤)の製品によって、ふくまれる成分や働き(効果)は大きく違います。
- 効果①:リキダスの場合
・暑さでバテ気味の時や冬の寒さへの抵抗性をつける
・植えつけや植え替え時に根の活力をアップする
・根の張りを良くする - 効果②:HB-101の場合
・植物を活力化する
・バランスの良い土壌を作る
・植物の免疫活性、防虫効果 - 効果③:ヨーキ産業 観葉植物用活力剤の場合
・深い艶と鮮やかさ、輝きがよみがえる
・植物がイキイキ育つ
おすすめしている、中島商事 トヨチューの「ビタプランツアロマ観葉植物活力スプレー」などは、ユーカリエキスの働きで、さわやかな香りを与えてくれます。
そこまで高額ではないので、いくつかの製品を実際に使ってみて、「使いやすく・育てている植物にあうもの」を残すのもオススメの方法です。
ダイソーなど100均の栄養剤(活力剤)は観葉植物に使える?
ダイソーなど100均ショップの栄養剤(活力剤)は、観葉植物に使えるんでしょうか?
商品として「観葉植物用活力剤」が売られていますので、観葉植物に使うことは可能といえます。
ただし、どれだけ効果があるかは不明です。
前述した「おすすめ栄養剤(活力剤)」のようなメーカー品であれば、これまで多くの人に使われてきた実績があります。
僕も使ってきましたし、確かに「使うことで元気になった」と実感しています。
ですが、「100均の栄養剤(活力剤)で植物が元気になった!」という話は、正直聞いたことがありません。
メーカー品といっても、そこまで高額ではありません。
効果が不明な100均ショップの栄養剤(活力剤)よりは、実績があるメーカー品を使うことをオススメします。
現在、リキダスや100均の栄養剤を、実際に観葉植物に使ったらどのくらい違うのか実験中です。違いが出たら記事にしますので、少々お待ち下さい。
観葉植物への栄養剤(活力剤)の使い方
次に、観葉植物への栄養剤(活力剤)の使い方をご紹介します。
観葉植物に栄養剤(活力剤)の使い方・あげるタイミング
観葉植物に栄養剤(活力剤)の使い方やあげるタイミングは、製品ごとにちがいますので、購入時によく確認しましょう。
たとえば「HB-101」の使い方やあげるタイミングは次のとおり。
観葉植物には、HB-101の5000倍~1万倍液を土壌灌水と葉面散布する
(春・夏・秋・冬の1年中。1日~10日に1回。標準は1週間に1回)
また、アンプルタイプの「ヨーキ産業 観葉植物用活力剤」なら、こちらのようになります。
- キャップの先端をハサミで切り取るか、指でねじり切る
- 根元から少し離れたところに差し込む
- 1年を通じ5号鉢(15cm径)に2~3本を目安に与える
「HB-101」は「毎日あげても良し」と案内していますが、こういった製品以外は、使用量を守りましょう。
観葉植物に栄養剤(活力剤)をあげる時期:冬でもOK
観葉植物に栄養剤(活力剤)をあげる時期は、製品にもよりますが、ほとんどは冬でもOKです。
一方の肥料は、原則として冬には与えないでください。
多くの観葉植物で冬は「休眠期」ですので、肥料は必要ありません。
注意してほしいのは、「アンプルタイプの肥料」もあること。
アンプルというと栄養剤(活力剤)のイメージがありますが、こちら↓は「肥料アンプル」です。
まちがって冬につかうと、観葉植物が枯れることもありますので、注意しましょう。
「観葉植物の栄養剤(活力剤)」についての疑問にお答えします
記事の最後に、「観葉植物の栄養剤(活力剤)」についての疑問にお答えします。
〈疑問①〉観葉植物に栄養剤(活力剤)を”与えないほうが良い時期”はある?
栄養剤(活力剤)のなかでも「肥料の成分(チッ素・リン酸・カリ)が少量入っているモノ」だと、次の時期には与えないほうが良いです。
- 肥料の成分(チッ素・リン酸・カリ)が少量入っている栄養剤(活力剤)
→次の時期は与えないほうが良い
・植え替えから10日ほどの期間
・真夏や水のやりすぎなどで、株が弱っているとき
・冬で生長がとまっている時期
一方で、リキダスやメネデールなど「微量要素のみ入っているモノ」であれば、基本的にいつ与えてもOK。
株が弱っているときに与えると”正常”に、正常なときに与えると”より元気”になります。
観葉植物を育てることに慣れてきたら、ぜひ栄養剤(活力剤)も使ってみましょう。
〈疑問②〉「観葉植物への栄養剤(活力剤)の与え方」を教えてくれるサービスはある?
「観葉植物への栄養剤(活力剤)の与え方をくわしく知りたい!」というときは、オンラインサービスを使ってみましょう。
おすすめは”スキルのオンラインマーケット”のcoconala(ココナラ)。
500円~といった低料金で、園芸業界で長くはたらいた方などに相談できます。
観葉植物の育て方・コーディネートなどのアドバイスを個別でもらえるので、「正しい”観葉植物への栄養剤(活力剤)の与え方”を知りたい!」という方は、ぜひ利用してみてください。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの「栄養剤(活力剤)」人気ランキング
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの「栄養剤(活力剤)」人気ランキングは、こちらからご覧いただけます。
「どの栄養剤(活力剤)がいいか」を選ぶときの参考にどうぞ。
・Amazon:活力剤の売れ筋ランキングの 売れ筋ランキング
・楽天市場:植物活性剤ランキング
・Yahoo!ショッピング:「植物活力剤」のランキング
◆「欲しい植物・道具があるけれどお店で見つからない」ときは、通販サイトで探してみましょう。
・記事「観葉植物のおすすめ人気通販サイトをご紹介!」
・記事「園芸のおすすめ人気通販サイトまとめ!」
まとめ:栄養剤(活力剤)を活用して観葉植物を元気に
この記事では、観葉植物の栄養剤(活力剤)のおすすめ品やどんなときに必要か、選び方、使い方まで解説してきました。
ぜひ記事を参考に、栄養剤(活力剤)を活用して、観葉植物を元気に育てていきましょう。
「↑各通販サイトのくわしい情報や、他のおすすめサイトを知りたい!」ときは、記事「観葉植物のおすすめ通販サイト」・「フェイクグリーンのおすすめ通販サイト」をどうぞ!
”毎日の作業風景”をご紹介しているAmebaブログ↓も、ぜひご覧ください。
◆「観葉植物の情報全般」は、記事「観葉植物まとめ」にまとめています。
参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 島田 有紀子・著『すぐに使える!土・肥料・鉢』NHK出版